最近、レストランや和食店に行くとロボットに料理を持ってきてもらうという場面が急激に増えています。
これは、コロナ禍になってから急激に増えたとされています。
昨今はコロナ療養ホテルの廊下での食事配達にも活用されているとか。
日本でも配膳ロボットがみられるお店も多くなってきましたが、
世界のIT大国と比べるとまだまだ導入率は少ないです。
中国の都心部では飲食店に限らず飛び抜けてあらゆるサービスや機械の自動化がすごいとか。
部分的に言えば、本当にドラえもんの22世紀の街並みみたいな場所も。
さあ、これから熱くなるであろうレストランの配膳ロボット市場。
今のうちに、少しだけ勉強してみましょう!
日経新聞によると、2018年10月パナソニックが中国の火鍋店に自動配膳ロボットを納入したというニュースがありました。コロナ影響で開発されたように見えますが、それ以前より中国は人材不足に悩まされていたことがわかります。
言わずもがな、その2年後2020年にはコロナウイルスのまん延により
「人と人が接触するのを良しとしない」という時代による新たな自動配膳ロボットの価値が生まれ需要は急速に高まり、多くの企業が開発を始めました。そのようにして現在でも細かな改良が続けられています。
傾斜も5度までなら登れるなどと、行動範囲は広くなってきています。
やがてロボットの表情を表すためにかわいい目がつくようになったりと、親近感も感じられるようになりました。
中国のKEENONの「PEANUTS」(画像左)、
ソフトバンクが開発した『Servi』(画像中央)、
PUDUの『BellaBot』(画像右)、
がメジャーとされています。
かわいい目がついたというのは、まさに右の『Bellabot』のことです。
充電稼働時間、自動充電か否か、運搬可能な量・トレーの数、障害物への応対力、本体価格、月額料金
受け取り後お客様側に操作の必要があるか、など。
一旦、
・使いたい時間帯や混む時間帯
・店内で配膳する商品の特性
・ホールの中のつくり
をイメージしてみましょう。
席数が多く、配膳・下げ膳にディッシュアップ⇔テーブルの往復をするスタッフの負担が多ければ多いほど、配膳ロボットを導入する意義があります。
忙しい時間だけ活用することを目的とするのであれば
いつから稼働させれば電源が落ちることなくピークタイムを乗り切れるか?
また、ロボット配膳をきちんと一つのセールスポイントにしようと「フルタイムでロボを使う」ことも考えている人としては
営業時間をフルに使える機体はどれか?
という観点も出てきます。
どちらにせよ、稼働時間を考慮したシミュレーションが必要です。
食事を運ぶトレーは3段のものもあれば4段のものもあります。
1段増えるだけで運び出せる数はぐんと変わってきます。
初めの注文以降も続々と追加で注文が来るような、居酒屋や焼肉屋のような場所であればロボットのトレーの数が多いことは重要になってくるかと思います。
照明の暗い店舗に対して全体的に黒い機体を置いてしまうと、視界に入りにくいかもしれませんね。
ロボット側は障害物と認識して止まることができても、こちらが気付かないと少し怖い。
そもそも配膳ロボットも35~55キロ近くあり、重心も足元にあるので倒れる心配はあまりありません。
そして、ガラスやアクリルで区切られた透明な壁がメインの店舗では、ロボットのセンサーがうまく壁を読み取らずガラス壁に衝突してしまうことがあります。
ガラス張りの空間計画の店舗には、なにかガラス面の一部に色を付けて壁を認識させる、など工夫を凝らさない限り、あまりお勧めができません。その点もご注意を。
開業前で空間の設計図もできていないと難しいかもしれませんが、
まず現存する配膳ロボットは階段が登れないということ。
厨房だけ1段上がっている構造だと、そこまでは入ってこられないということです。
ちなみに、PEANUTとBellaBotは傾斜5度までのスロープを登ることが可能といわれています。
5度と言われても全くイメージができないとは思いますが、
車いすの方が介助者なしの手漕ぎで登れるスロープは4.7度と言われています。なので、
車いすの方対応と同等のスロープは登れる
と一般的なバリアフリーとくっつけて考えると良いでしょう。
もっとも、配膳ロボットが給仕するエリアに段差がなければ問題はありません。
さて、これだけ店舗空間に絡めてリアルなお話をしてみると、
決して実現不可能な遠い世界ではないということが分かりましたでしょうか?
今、日本では中小企業の設備投資で景気向上・業務効率化をねらった『ものづくり補助金』が推進されています。
今回のロボット導入もそれらの申請の分野に含まれます。
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