【創業融資】飲食事業者が最も悩んでいる4つの質問にお答えします。

先日、弊社で創業融資を代行させていただいたお客様から、自己資金の3.5倍程度である申請希望額通りに満額の融資が下りたとご連絡をいただきました。

弊社としても十分にヒアリングを行い、満を辞した創業計画書を作った上での創業融資だったので、嬉しい限りでございました。

今回の記事では融資担当の会計士がお客さんから聞く、よくある4つの質問についてお答えしていこうと思います!

1.創業融資が下りやすい人の条件って何?

こちらですが、

①自己資金を毎月毎月増やしながら貯金しており、その残高が100万円以上である。
融資担当者が見るのは、創業者が友人から一時的にお金を借りてきて自己資金を大きく見せようとしていないか、100万円以上あることで、キャッシュの返済能力があるかないかを判断しています。

②税金の遅延や公共料金の遅延がないか。
税金や公共料金の遅延があるかは、CIC(https://www.cic.co.jp/faq/detail/cre/cre01/210320.html)で判断され、ここから支払いの遅延がある人は、「融資で借入させたら、この創業者からは返済されそうにないし信用できないな…」と判断されてしまいます。

③ 業界での経験があるか
飲食業を開業する人であれば、その業界に精通している人であるかを審査ポイントとしてあげています。

飲食の経験がないのに、いきなり「明日から六本木の一等地で富裕層向けのレストランをオープンする」と言われても、経営が軌道に乗って借入が返済されるなんて誰も思わないわけです。

④ ブラックリストではないか、人格のある創業者であるか。
当然ですが、反社会勢力とみなされては融資がおりることはありません。また政策金融公庫では、担当者と創業者の一対一での面談が行われるため創業者の人格も見ぬかれます。

創業者は自分が展開しようとする事業について熱意や動機を説明できる必要があるとともに、経営をするに足る人格を携えていなければなりません。

2.必要書類って何?

①自己資金の蓄積状況が確認できる資料
②申し込み人の収入状況が確認できる資料
③事業用・生活用預金通帳と取引明細
④すでに営業を開始している場合、創業からの損益状況が確認できる資料
⑤借入金がある場合、返済予定明細表または残高が確認できる資料
⑥所有不動産がある場合、固定資産税課税明細書と固定資産税の領収書
⑦不動産の賃貸借契約書
⑧公共料金の支払い状況が確認できる資料
⑨事業内容に関する資料
⑩創業計画書の売り上げ原価経費計算に用いた資料

です。
上記の10個の書類は公庫での面談前に必要となるものであり、この中で最も重要なのは「⑨事業内容に関する資料」、つまり創業計画書です。

融資担当者は数々の創業計画書をみてきていますが、そのなかでも 「お!この創業計画書はよく作られている!」 と思わせるには図や表、数値計画をロジカルに反映した資料であることは不可欠です。

3.審査は何回でも受けられる?

日本政策金融公庫での創業融資の申し込みは、基本的に一回しかできないと考えていただいた方が無難でしょう。

というのも一回審査に落ちてしまうと返済能力がないと判断されてしまい、数ヶ月以上融資を受け付けてもらえないのが実情です。

だからこそ、一発で融資を通すだけの創業計画書の完成度が求められるのです。

4.副業でも創業融資を受けることができる?

結論からいうと、副業でも日本政策金融公庫から融資を受けることは可能です。

副業として新規に創業される場合、地以上の創業融資のポイントと変わらず、自己資金・経験・事業計画・信用情報により判断されます。また、本業の勤め先の就業規則で副業を行うことが問題ないかを審査の中で確認されます。

また、すでに副業を行っている場合だと確定申告を行っていることが前提となり、審査では実績が重視されます。単なるお小遣い稼ぎではなく、事業性があるかどうかという観点も含めて審査され「年間所得が20万円以下だから確定申告は不要だった」ということでは証拠に欠けるとも判断されます。

このように副業でも創業融資自体は認められますが、返済義務がある以上、副業で独立する際には副業が軌道に乗り今まで通りの生活が遅れる程度の収入が見込めるようになってから、ということを念頭においていただいた方がよさそうですね。

いかがでしょうか。
上記以外にも創業融資のご質問は多く寄せられており、今回はよくいただく質問について紹介させていただきました。

————–
弊社では、飲食事業者向けに創業融資の申請代行を承っています。
「飲食店を開業したいけどなにから始めたらいいかわからない」「融資ってなに?国からお金が借りられるの?」というお悩みや疑問にもお応えします。
下記にて詳しい説明をさせていただいております。お気軽にお問い合わせくださいませ。

RECOMMEND おすすめのコラム

23.07.31

税理士のカテゴリの記事まとめ

2023.07.31
  • # 税理士

23.07.17

創業融資Q&A よくある質問

2023.07.17
  • # 創業融資

23.07.17

創業融資の調達でやりがちな失敗6選

2023.07.17
  • # 創業融資

創業融資Q&A よくある質問

2023.07.17
  • # 創業融資

創業融資を成功させるには

2023.07.17
  • # 創業融資

『新規開業資金』とは?

2023.07.17
  • # 創業融資

『新創業融資制度』とは?

2023.07.17
  • # 創業融資

日本政策金融公庫とは?

2023.07.17
  • # 創業融資

創業資金の集め方5選

2023.07.17
  • # 創業融資