【2店舗目の開業へ、いざ出陣!】飲食店の多店舗展開のメリット・リスク そして継続させるためには?

開業されてしばらくのみなさま、調子はいかがでしょうか?
なかなか伸び悩んでいる方も居れば、ちょっと調子が上がってきている方もいらっしゃると思います。
どちらの方も今後の店舗成長のためにぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それはズバリ、「店舗数の拡大」
店舗数を拡大することでスタッフの質や商品のコストパフォーマンスにメリットがあります。

開業なさっている方にはぜひとも目を通していただきたいコラムです!

多店舗展開の5つのメリット

・知名度アップ

多店舗展開することで、知名度の向上に繋がります。

たとえば新宿で見かけたことのある飲食店の看板が渋谷にもあって、それまで何とも思っていなかった店でも
「あ、チェーン店なんだ」「それだけ評判がいいのかしら?」などと、
ただ視界に入ってくるだけの看板から、店舗名の意識をしてもらえる店になります。
街にあるだけで意識されていなかった店から、「チェーン展開されている店」だという認識に変わります。

・食材の単価を下げられる

店舗が増えると、必要な食材もそれだけ大量に必要にもなるので、以前よりも大口購入となり単価を下げることも可能です。それによって値下げやサービス向上にもつながります。

スタッフを流動的に扱える

急なスタッフの欠席があってもスタッフにヘルプで別店舗に行ってほしいとお願いができます。
もちろん、同じのれんが下がっているとはいえ店舗の構造も違ったりと急なお願いになるので、スタッフが作業を行いやすいためにもマニュアルは統一感のあるものを心がけましょう。

スタッフのモチベーションを向上させながらマネージャークラスへ

2店舗目ということは店舗が倍に増えるだけでなくスタッフも倍の人数必要になります。
新拠点でアルバイトのスタッフを集めることはできるかもしれませんが、店長・マネージャークラスの人を即席で雇うというのは難しいことです。
ですから、1店舗目の手慣れたスタッフを育て、独立した場所でも仕事をさせられるようにするというのが理想です。

信頼できるアルバイトのスタッフは、いずれアルバイトをやめてしまうかもしれません。
ポジションとそれなりな給与を提示することで、ともに店舗を守る一生ものの仲にもなり得るということです。もちろん強制させてはなりませんし、あくまで希望者だけにはなりますが。

非常時のリスクを分散できる

地震の多い日本に住んでいる分、災害に対する意識は高いとは思われますが、いつ起きるかわからないのが災害というもの。
先月の半ば関東で起きた地震もかなり大きく、とても怖い思いをしたのが記憶に新しいです。

店舗自体が損傷するほどの地震ではなくても、ワインボトルや商品が破損して店内に散らばっている、というような被害はよく見かけます。
地震だけでなく、火災・台風・漏水・漏電さらには計画停電なども起こってしまえば営業に大きな影響を与えます。そういった際にとてもありがたいのが、2店舗目が動いていること。
営業不能になってしまった場合の赤字の穴埋めを別店舗でしようとすれば、稼ぐことは可能です。動かなくなった店側のスタッフを動員して何か別の販売促進に務めるなどすれば、店舗同士の結束力も高まるでしょう。

余裕を持った資金調達・管理を

・ゆとりをもった資金調達

こんな人がいました。
A店は2店舗目の開業として2000万円の資金を必要としていました。
ですが融資でお金をなるべく借りたくなかったので自己資金の1000万円を全額使い、のこり1000万円の融資を申請。2000万円をあつめ2号店を開業しました。
そこで店が安定するまでの運転資金が必要になったものの自己資金に余裕はなし。追加で融資を申請しようとしたものの資金がからっぽで融資が下りず。
ならばあらかじめ多く借りておけばよかった…とAさんは後悔しました。
まもなく2号店は閉店。

融資する側からしたら、赤字や資金の少ない店舗には当然貸すはずがありません。
そういった意味で、はじめに申請する融資額を余裕を持って多く、手元資金はなるべく触れずに置いておけることが大変重要です。

現金はやけに稼いでいるように見える

飲食店は現金収入が多く、
1店舗目の開業当初と比べてレジに入っているお金の額が増えているだけで「お金はある」ように見えてしまいがちです。
そういったタイミングで、どんぶり勘定で過剰な設備投資をしないようにしましょう。

無理な融資条件で見切り発車をしないこと

A店は1号店の調子がいいので2号店の資金融資にあたって、シミュレーションしてみたものの借り入れ条件が思ったよりも悪かったそう。
想定より短く、「6年返済は難しいが4年返済であれば融資が可能」とのこと。6年返済であれば十分な毎月の返済額も無理なくできたとのこと。
ただ「1号店が安定している今こそ開かなきゃいけない!」「きっと大丈夫。今売れてるし」と悪い借り入れ条件を受け入れ、融資を受けることに。
ですが受けてみると1か月あたりの返済額がとにかく大きく、「売り上げは上がっているのに資金は苦しい」という状況に早くも陥ってしまいました。

全く同じ条件のB店は、一旦持ち帰り検討することに。知り合いのコンサルタントに聞き毎月の支払いを考えてみると、無茶な返済計画になってしまうことが分かり、一度2店舗目の開業を引き伸ばすことに。
また1年後自己資金を増やし、その一年間で見えてきた、以前より明確な事業計画を持ち込んで再度窓口へ相談したところ、無事望んでいた借り入れ条件で毎月無理ない返済ができました

いざ出店だ!となった際、厳しい返済計画を見せられると出鼻をくじかれたように感じ、「なんとかする!」と見切り発車したくなるかもしれませんが、そういったときにこそ一度持ち帰れる気持ちを持つことが重要です。

べつに、
「あなたは一生その借り入れ条件ですよ!」と言われているわけではなく、自分たちの現状を見た上で言われているので、少し待ち資金を潤した状態で再度シミュレーションをし、より良い条件を目指せばいいのです。
シミュレーションも融資を受ける前にできるので、「せっかく問い合わせたんだし、申し訳ないし受けるか。」となる必要もまったくありません。

まとめ

2店舗目の展開ができる時期というのは、それだけいい波に乗っていて好調な時です。
その分「きっとこれからもっと売れる」「一生安泰だ」と足元が見えずどんぶり勘定をしかねない時期です。
融資の申請をしても厳しい条件すらも粗雑に受け入れてしまい、”なぜか苦しい”状態になってしまうのです。

そうならないためにも、
売れ始めた時こそ堅実に資金繰りに向き合うことが多店舗展開・経営の成功へとつながるでしょう。

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