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【創業融資465万円】 一流レストラン経験&人気かき氷店の実績を武器に! 二毛作レストランを成功させたオ-ナーの挑戦

一流フレンチと人気かき氷店の経験を武器に、恵比寿の二毛作レストラン開業で、創業融資465万円の調達に成功したオーナーがいる。

この成功の鍵となったのは、オーナーの確かなキャリアと、それを裏付けとした説得力のある事業計画だ。

この記事では、

  • ①リアルな資金計画の中身
  • ②融資審査で評価されたポイント
  • ③「かき氷×コース料理」という独自業態の売上シミュレーション

など、実際に使われた事業計画書をもとに、成功の裏側をすべて公開!
実践に使える開業のリアルが詰まった一例!

1. 事業概要

成功する開業は、明確な土台から生まれます。業態、席数、スタッフ構成、そして目標売上。このセクションでは、事業のビジョンと、それを実現するための戦略的な全体像を提示する。

✅ 基本情報

業態 かき氷(昼)とコース料理(夜)の二毛作レストラン
営業形態 月曜〜日曜
ランチ: 11:00〜14:00
ディナー:18:00〜22:00
席数 カウンター10席、テーブル0席(計10席)
従業員構成 オーナー1名、正社員2名、アルバイト2名
客単価目標 ランチ2,800円 / ディナー15,000円
月商目標 268万円(開業1ヶ月目想定)

次に、どんな場所で出店したかを見ていこう。

2. 立地条件と選定理由

「なぜこの場所を選んだのか?」それは、開業成功のカギを握る最初の選択だ。
重要なのは、人の流れ、競合、環境、および賃料と売上見込みのバランスの冷静な見極めだ。この分析から、「勝てる」と判断した立地を特定する。

所在地 恵比寿の東口の少し落ち着いたエリア
周辺環境 ・恵比寿周辺は流行に敏感で食事に興味がある層が多い。
・周辺には古典的なフレンチレストランが多い。
立地選定のポイント ・既存のかき氷店の常連客、かき氷ファンをターゲットにできる 。
・広尾エリアで珍しいパスタや創作料理を提供し、競合との差別化を図る。
・恵比寿駅から徒歩5分と利便性が良い。

お店の売上は“どこに出すか”で大きく変わる。 だから、妥協せず立地を選ぼう!

3. 賃貸条件

飲食店の経営において、家賃は毎月発生する固定費として、利益を左右する大きな要素になる。契約時にかかる家賃のバランスなどの、出店時の現実的な賃貸条件を紹介する。

月額家賃 47万円

物件選びは「立地」だけでなく、家賃と広さのバランスが事業の継続性に直結する。収支計画と照らし合わせながら、無理のない条件で契約できたことが、その後の安定経営にもつながる。

4. 資金計画

お店を始めるにあたって、実際にどれくらいの資金が必要なのか? 内装や厨房機器といった初期投資の内訳に加え、創業融資の活用状況や返済計画まで詳しく「資金の全体像」がイメージできるリアルな数字とともに紹介する。

項目 金額(万円) 備考
融資申請額 465 日本政策金融公庫 国民生活事業
厨房機器・備品 830 厨房器具(800)、備品(30)
合計(運転資金) 535 商品仕入、経費支払資金、物件など
合計 1,365 自己資金: 900万円 / 融資: 465万円

自己資金: 900万円  融資: 465万円

✅ 返済計画

返済期間 10年
月々返済額 約4.45万円(元金均等計算による一月あたり返済額)

資金調達は、夢を形にする最初のハードルだ。無理のない自己資金と、堅実な返済計画をベースに準備を整えたことが、開業後の安定経営につながる。

5. 月次収支計画

「この立地・この業態で、本当に利益は出るのか?」そんな疑問に応えるのが、月ごとの収支計画だ 。売上予測と支出項目を細かく試算し、黒字転換のタイミングや収益性の見通しを明確にしている。リアルな数字を通じて、経営の全体像が見出す!

項目 金額 備考
売上高 268.2万円 ランチ(35,280円/日)×25日 / ディナー(72,000円/日)×25日
売上原価 53.6万円 売上の20%
人件費 56万円 正社員2名(500)+法定福利費(60)
家賃 47万円
水道光熱費 6万円
広告宣伝費 5.4万円 売上の2%
消耗品費 10.4万円 売上の2%(初月は+5万円)
その他販管費 14.6万円 売上の8%
支払利息 1.1万円
経常利益 74.1万円

損益分岐点: 月商268.2万円(開業2ヶ月目)では、経常利益74万円
この月次計画をもとに、どのラインを超えれば黒字化できるのか、どこに支出の余地があるのかを具体的に把握する。利益を生み出すための道筋が、開業前から明確になっていることがポイントだ。

6. 融資審査のポイント解説

創業融資をスムーズに通すには、「何を」「どう説明するか」が重要だ 。市場のニーズや競合状況、利益が出る見込みを具体的に伝えることが審査通過の鍵を握る 。

✅ 市場分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
ターゲット市場の明確化 ・既存のかき氷店の常連様、かき氷ファンがターゲット。
・恵比寿広尾周辺の20代から60代の男女。
マーケットリサーチの徹底 ・ラーメン屋の売上の時期ピーク(11:30〜13:00)を把握している。
需要予測の具体性 ランチとディナーで客単価(2,800円/15,000円)や回転数(ランチ6.0回/ディナー2.0回)が明確に分かれており、満席率から売上を積算している。
✅ 競合分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
差別化戦略の明確さ 恵比寿周辺は古典的なフレンチを出すお店が多い中、かき氷(昼)とコース料理(夜)の新しい二毛作スタイルで他では食べられない唯一無二の料理を提供。
SWOT分析の質 強み:星付きレストランやフランス留学での経験と日々の研究による独創性。
強み:既存顧客がついた状態でスタートでき、相互に宣伝効果が生まれる。
✅ 原価率・収益性分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
原価管理の具体性 月次損益計画で売上原価率を20%に設定しており、高収益体質を見込んでいる。
収益構造の透明性 家賃比率(18%)、給与比率(26%)、FL比率(46%)を開業1ヶ月目から算出している。
資金繰り予測の精緻さ 開業前月を含む資金繰り表を作成し、自己資金と借入金を合わせた初期運転資金の余裕を示している。

融資を通すためには、数字だけでなく計画の中身にどれだけリアリティがあるかが問われる。

7. 飲食店開業前の必要資金と審査のポイント

融資審査では、「その設備、本当に必要ですか?」という視点で投資内容が精査される。内装工事や厨房機器といった初期投資の妥当性や将来性を整理した。

✅ 設備投資の内訳と審査ポイント
工事項目/設備 金額(万円) 審査ポイント
物件取得費 470 ・物件取得費(保証金8ヶ月、礼金2ヶ月)を明確に記載している。
厨房器具・備品 860 ・コース料理(夜)という高単価な業態に見合った設備投資の必要性が理解できる。
設備資金合計 1,365 ・自己資金900万円に対し、融資申請額465万円であり、自己資金の比率が高い。

💡審査通過のポイント

  • 自己資金を最大限活用し、必要な設備投資を行っている点。
✅ 初期運転資金の内訳と審査ポイント
項目 金額(万円) 審査ポイント
商品仕入 127 ・仕入れの掛取引の割合が100%であり、現金支出を遅らせる工夫をしている。
家賃 141 ・家賃3ヶ月分を運転資金に含め、開業初期の固定費に対応する計画。
運転資金合計 535 ・売上が未達の場合でも、一定期間の運営に耐えられるだけの運転資金が確保されている。

💡審査通過のポイント(初期運転資金)

  • 開業後3ヶ月間で▲6万円の赤字を計上しているものの、十分な運転資金でカバーできる資金計画となっている。

8. 成功のポイント

売上が伸びたお店には、必ず“うまくいった理由”がある 。開業前の準備・リスク管理・商品開発・実務経験の活用といった観点から、成果へとつながった取り組みを整理した 。

項目 具体的な取り組み
開業前の徹底準備 現在の間借り営業店(chap)で、夏には70人から80人の行列ができる人気店にした実績。
リスク管理の具体策 二毛作(かき氷とコース料理)の業態で、相互に宣伝効果を生み出し、売上の時期的な偏りを分散する。
差別化要素の明確化 「栗や松茸、黒文字スパイスを使用したかき氷」など、他とは異なる斬新なテイストの料理。
実務経験の活用 ミシュラン星付きフレンチでの経験と、妹のかき氷店立ち上げを手伝った経験を両立した。

融資がうまくいった背景には、入念な準備と、実行力のある戦略があった。

9. 融資面談で効果的だった回答例

融資面談は“一発勝負” 。自信と説得力をもって事業計画を伝える力が求められる。実際の面談で高評価につながった受け答えを紹介する。

Q: なぜ創業したのですか?
A: 自分の感性を存分に発揮した料理で、来店していただいたお客様を目でも舌でも感動させられるレストランを作りたかったからです。間借り営業では限界を感じ、フレンチでの経験を活かした夜のコース料理も提供したくなったのが大きな動機です。
Q: この事業をやるうえでのあなたの強みはなんですか?
A: ミシュラン星付きフレンチでの調理経験と、品川の3つ星レストランでのパティシエ経験です。さらに、妹のかき氷店の立ち上げ・運営で、店舗ビジネスの実績も積んでいます。この経験が、唯一無二の料理と安定した店舗運営を可能にします。
Q: 初期投資が多いですが、回収見通しはどうですか?
A: 900万円の自己資金を確保しており、初期投資総額1,365万円に対して十分な資金を用意しています。また、既存店のお客様がいるため、完全新規開業よりも早期に売上が立ちます。月次計画では、開業初月から高い利益水準を維持し、12ヶ月で約41万円まで元金残高を返済できる計画です。

10. クライアントの声

【かき氷×コース料理レストラン】オーナー 中北様

「あの時、事業計画書を作って良かった」
自分の経験や想いを、融資審査のプロの視点で論理的な事業計画書に落とし込んでもらえたのが、一番心強かった。特に「二毛作レストラン」という新しい業態の収支シミュレーションと、フレンチ経験の裏付けを融資担当者に響く形に整理してもらえたことで、自信を持って面談に臨むことができたよ。

11. 融資審査官が重視したポイント

創業融資の審査では、「どんな事業か」だけでなく、「どこまで具体的にリスクや根拠を提示できているか」が重要視される。本件を担当した日本政策金融公庫の審査官に評価されたポイントだ。

項目 審査官のコメント
市場・競合分析の具体性 「恵比寿という激戦区において、古典的なフレンチとの明確な差別化(かき氷×創作コース)が示されており、独自性が評価されました」
リスク認識と対応策 「既存店(chap)での集客実績があるため、売上未達リスクが低いと判断できました。また、二毛作による相互宣伝効果というリスク分散策も評価ポイントです」
経験の活かし方 「ミシュラン星付きレストランやパティシエとしての具体的な経験が、提供する料理の品質と独創性を担保するものとして高く評価されました」
資金計画の精緻さ 「自己資金の比率が高く、かつ運転資金として家賃3ヶ月分を確保するなど、キャッシュフローへの配慮が十分になされていました」

12. 支援サービスの流れ

飲食店の開業準備は、融資申請や収支計画だけでなく、「自分の想いを形にする設計力」が求められる 。本サービスによる一貫したサポートの流れを紹介する。

ステップ 1
アンケート段階でのサポート
飲食店特有の質問項目(技術経験、仕入れルート、メニュー構成など)、開業計画の骨子作成、必要資金の概算把握
ステップ 2
オンラインヒアリング1回目のポイント
創業の動機と経験の整理、競合分析と差別化要素の明確化、初期投資の妥当性検証
ステップ 3
オンラインヒアリング2回目の重点事項
収支計画の詳細検討、資金繰り表の精緻化、出店立地の評価と選定理由の整理
ステップ 4
事業計画書納品と融資面談準備
審査官の質問予測と回答準備(面談リハ)、プレゼンテーションのポイント指導、必要書類の最終チェック

13. まとめ

この開業事例の成功は、「実力に基づいた独自の戦略」と「徹底した数字への落とし込み」に集約される。

オーナーの一流フレンチでの実績と人気かき氷店での実務経験という確固たる強みが、「かき氷×コース料理」という独自性の高い二毛作レストランの実現を可能にした。

さらに、その事業を裏付ける売上原価率20%という高い収益性と、自己資金900万円という安定した資金基盤が、融資審査において「返済能力の高い堅実な事業」として評価された 。成功は偶然ではなく、戦略的な計画と準備によって掴み取るものだ。

お問い合わせ・無料相談

飲食店開業は、多くの方にとって初めての挑戦であり、不安や悩みがつきものです。
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