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コラム

【創業融資597万円】フレンチ経験を活かし、カフェ開業を成功させた事業計画の物語

鍵となるのは、立地選定、資金計画、融資審査対策まで
一つひとつ丁寧に積み上げる「開業準備の戦略」です。

本記事では
成功する飲食店開業・経営をしたい方のために
実際に使用された事業計画書をもとに、開業するうえで必要な
事業条件・収支計画・融資ポイントなどを具体的な数値とともに公開します!
カフェ開業をしたい方、ぜひ参考にしてください!

1. 事業概要

開業の成功には、「お店の基本情報」が土台として欠かせません。
この事業がどんなビジョンでスタートしたのか、事業の全体像を見ていきましょう。

✅ 基本情報

業態 カフェ(ホットサンド・デザート・スペシャリティコーヒー)
営業形態 平日・休日営業(ランチ・ディナー・テイクアウト)
席数 20席程度
従業員構成 オーナー1名、ランチバイト1〜2名、ディナーバイト1名
客単価目標 ランチ:1,500円〜
ディナー:3,000円〜
月商目標 154万円(当初計画)

次に、どんな場所で出店したかを見ていきましょう。

2. 立地条件と選定理由

「どの場所を選ぶのか?」
これは開業成功のカギを握る最初の選択です。
どこに出店するべきなのかこの事業を例にして考えてみましょう。

所在地 東京都内近郊(住宅街・準商業地域)
周辺環境 近隣住民、周辺オフィスワーカー、SNSを見て来店する広域ユーザー
立地選定のポイント ・近すぎず遠すぎない距離感の住宅街。
・ターゲットとなる30代〜の層が居る。
・ポスティングによる認知獲得が可能なエリア。

人の流れ、競合の有無、周辺環境などすべてを冷静に見極めたうえで、勝てる立地を見つけ出しましょう。

🤔家賃が高い駅前か、安い裏路地か💰

 結論、視認性の悪さは方法によっては補えます!現在ではSNSやGoogleマップの運用(MEO)でカバーすることが可能です。I「指名来店」を作ることで、あえて低家賃な物件を選び、利益率を最大化させることも可能です。SNSに苦手意識があれば家賃が高い駅前の方が合うかもしれません…これらの要素でも自身にあっていると感じる場所を選択しましょう。

飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

3. 賃貸条件

飲食店の経営において、家賃は利益を左右する大きな要素になります。

物件取得費 355万円
面積 スケルトンからの内装工事を前提とした物件

物件選びは「立地」だけでなく、家賃と広さのバランスが事業の継続性に直結します。
収支計画と照らし合わせ、無理のない条件で契約することが、その後の安定経営にもつながります。

4. 資金計画

お店を始めるにあたって、実際にどれくらいの資金が必要なのか?

内装や厨房機器といった初期投資の内訳
創業融資の活用状況・返済計画まで詳しくご紹介します。

項目 金額 備考
調達資金:融資申請額 597万円 日本政策金融公庫
調達資金:自己資金 150万円
費用:備品 10万円
費用:内装工事費 135万円 スケルトン物件からの内装
費用:厨房機器・備品 65万円 冷蔵庫・調理器具等一式
費用:物件取得費 355万円 敷金、礼金、保証金等
費用:初期仕入れ 62万円 食材・ドリンク在庫
費用:家賃 66万円
費用:諸経費・予備費 54万円 広告、許可、その他運転資金
合計 747万円 自己資金: 150万円 / 融資: 597万円

🤔備品10万、仕入れ62万で足りるの🍷

 最初から何でも揃えるのではなく、「これだけは負けない」という看板メニューに食材を絞り、在庫リスクを最小化します。そしてお店の成長に合わせて、利益を出しながら少しずつ備品を買い足していく「育てていく店づくり」をしていくというような店づくりも可能です!

✅返済計画

借入先 日本政策金融公庫
返済方法 月次損益計画に基づく返済

資金調達は、夢を形にする最初のハードルとも言えます。
無理のない自己資金と、堅実な返済計画をベースに準備を整えたことが、開業後の安定経営につながります。

飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

5. 月次収支計画

「この立地・この業態で、本当に利益は出るのか?」
そんな疑問に応えるのが、月ごとの収支計画です。

✅ 月次収支計画(開業初期想定)

項目 金額 備考
売上高 154万円 ランチ・ディナー・テイクアウト合算
売上原価 46万円 原価率 約30%
人件費 22万円 アルバイト人件費
家賃 21万円
水道光熱費 6万円
その他経費 21万円 広告、消耗品、通信費等
融資返済 4.5万円 元金返済額
月次利益 33.5万円 オーナー所得含む

この月次計画を作成することでどこを改善すれば黒字化できるのかを具体的に把握します。
利益を生み出せるポイントを開業前から明確にしていることがポイントです。

6. 融資審査のポイント解説

日本政策金融公庫などの創業融資をスムーズに通すには、「何を」「どう説明するか」が重要です。

✅ 市場分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
ターゲット市場の明確化 ・30代を中心とした「質の高い食事を求める層」をターゲットに設定。
・近隣のベテラン層へのポスティングとSNSを併用。
需要予測の具体性 ランチ、ディナー、テイクアウトの3本柱で売上を試算。特に客単価1,500円〜2,000円のホットサンド需要を裏付け。
✅ 競合分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
差別化戦略の明確さ ・フレンチの技術を活かした「ローストビーフ」や「とろとろ卵」のホットサンド。
・専門店の少ない住宅街での希少性を強調。
付加価値の訴求 単なるカフェではなく、ブランド卵を使用したデザートやスペシャリティコーヒーを組み合わせ、セット率を高める戦略。
✅ 原価率・収益性分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
原価管理の具体性 食材シェア20%、コーヒーシェア10%など、売上構成比に基づいた緻密な原価率(約30%)の算出。
リピート促進策 ポイントカードやアプリ導入により、スローシーズンでも安定した売上を確保するリピーター戦略を提示。
飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

7. 開業前の必要資金と審査のポイント

✅ 内装工事費の内訳と審査ポイント
工事項目 金額 審査ポイント
店舗内装工事 135万円 ・スケルトンからの施工。
・見積内容の妥当性と、ネイビーを基調としたブランドカラーの統一感。
✅ 厨房設備の内訳と審査ポイント
設備項目 金額 審査ポイント
厨房機器一式 76万円 フレンチの技法(ローストビーフの低温調理等)を実現するために必要な設備の選定。
✅ 初期運転資金の内訳と審査ポイント
項目 金額 審査ポイント
商品仕入れ 62万円 ・3ヶ月分の余裕を持った在庫確保。
・仕入先(お肉屋さん、お酒屋さん等)との条件交渉済み。
予備費(3ヶ月分) 54万円 予期せぬ欠員や集客不足に備えた手元資金の確保。

8. 成功의ポイント

項目 具体的な取り組み
開業前の徹底準備 ・2009年からの長期にわたる飲食経験(フレンチ等)。
・調理技術だけでなく防火管理者等の資格も取得済み。
差別化要素の明確化 ボリューム満点のホットサンドに加え、なめらかなブリュレなどのデザートを強化し、カフェとしての全時間帯集客。
実務経験の活用 長年の現場経験に基づく、無駄のないオペレーションとスタッフ配置計画(ランチ・ディナーの人数調整)。

9. 融資面談で効果的だった回答例

Q: 競合店が多い中でどのように差別化しますか?
A: 近隣のカフェは軽食が中心ですが、当店はフレンチの技術を活かした本格的なローストビーフサンドを主力にします。日常のランチでありながら「自分へのご褒美」と感じていただけるボリュームと質を提供し、30代のターゲット層を確実に掴みます。
Q: 集客の具体的なプランは?
A: 開業前にはターゲット層に合わせたポスティングを戦略的に行います。また、SNSでの発信と併せて、ポイントカードアプリを導入し、初回客をリピーター化する仕組みを構築しています。

競合との違いを明確にし、集客からリピートまでの動線を数字で語る。
この「再現性のある勝ち筋」を伝えることが、審査官に開業後の成功を確信させる一番の近道になる。

10. クライアントの声

【カフェオーナー K様】

「最初は融資が通るか不安でしたが、自分のこれまでのキャリア(フレンチの経験)をどう数字に落とし込むか、専門家と一緒に整理したことで、納得感のある計画書ができました。公庫の担当者からも『非常に具体的で分かりやすい』と言っていただけたのが自信に繋がりました。現在は、こだわりのホットサンドをお客様に喜んでいただけており、あの時準備を徹底して本当に良かったです。」

11. 融資審査官が重視したポイント

項目 審査官のコメント
経験の裏付け 「調理経験だけでなく、管理栄養士やインストラクター等の知見も踏まえた多角的な視点。長年の実務経験が信頼の源泉でした。」
資金使途の明確性 「見積書に基づいた正確な内装・設備費用の算出に加え、自己資金と借入のバランスが良く、財務健全性が高いと判断しました。」

審査官の評価は、単に「お金を貸せるか」だけでなく「この店は潰れずに成長し続けられるか」という点にも着目している。専門的な職歴に基づいた「運営の質」と、堅実な数字に基づいた「財務の白さ」。この両輪を客観的に証明できたことが、ビジネスとしての生存率の高さを認めさせた最大の理由だ。

12. 支援サービスの流れ

ステップ 1
ヒアリング・骨子作成
オーナーの「やりたいこと」を公庫が評価する「強み」へと変換します。
ステップ 2
収支シミュレーション
客単価、回転数、原価率を細かく分析し、12ヶ月分の資金繰り表を作成します。
ステップ 3
面談対策
想定質問への回答作成だけでなく、立ち振る舞いや数字の根拠を即答できるトレーニングを行います。

13. まとめ

今回の成功の鍵は、オーナー様の豊富な「調理技術」という強みを、「ホットサンド専門店」という市場ニーズのある業態へ戦略的に落とし込んだことにあります。

特に、住宅街という立地特性を理解し、SNSとアナログ(ポスティング)を使い分けた集客計画、および緻密な原価計算が融資審査の決定打となりました。「こだわり」を「稼げる計画」に変える。これこそが、開業を成功させるための王道です。

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