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【飲食店経営】雨の日でも客足を維持するには? ~実践編~

最近、また雨がつづきましたね。
巷では梅雨の再来と言われていたり、かなりじめじめとして嫌な気候でした。
そんな日は家でじっとしていたいというもの。
今回お話しするのは、「雨の日の飲食店営業」について。
実際、雨の日の飲食店の来店・売り上げは大きく落ちてしまうことが多いです。
それでも、できる対策を打たなけばなりません。
当記事では、様々な雨の日の来客についてお話します。

雨の日の来店が少ないワケ

普段雨の日に生活していれば誰しも感じることではありますが、「濡れたくない」「傘を持って歩くのが手間」という気持ちから店に立ち寄ることが億劫になるため、雨の日の来店がなくなってしまいます。「雨の日ははやく家に帰りたい」と、寄り道をしようという気持ちが薄れてしまいます。

ですが、雨の日は来客が少ない、仕方ないなと割り切ってしまってはもったいないです。
さまざまなサービスを行うことで雨の日でも行きたくなる店舗になることを考えてみましょう。

雨の日オペレーションで気を付けなければいけない、雨の日のサービスにおいて大切なこと

さて、いくつかのサービスを前編の導入編でお話しました。
実際、そのサービスを行う上でのマインドセットを行っていきたいと思います。

「ここは雨の日こそ行くべき店だ」と感じてもらうこと

前編でさまざまなサービスを紹介いたしました。
これら、雨の日の特別サービスが「ただのお得なもの」では、まだ店のファンになってはいません。
「雨の日といえばここのコレを食べよう!」と思わせられるだけの特別商品をうまく販売していくことが重要です。

再来店の機会を生むサービスであること

会計の後に、天候関係なく次回使えるサービス券を配布するなどすることで、次の来店に繋げようとすることがかなり有用です。

試用期限も1週間などではかなり短く、やけに急かされてしまい気持ちがよくありません。
1か月・2か月程度の余裕を持った期限をつくることで、余裕をもって来店してもらえるようにしましょう。

雨の日こそ、ちいさな気遣いから

来店してくれたことをねぎらう言葉遣いの徹底

多かれ少なかれ、雨道を歩いてきた疲労感はあるものです。
「お足元の悪い中、お越しくださりありがとうございます。」という挨拶をし、あたたかいおしぼりなどをお渡しするなど、ねぎらう態度をもって接客することは欠かせません。

足もとをまめに清掃する

雨で足もとが濡れていて、滑ってしまう危険もあります。
まめな清掃を行わないと清潔感にも欠け、印象が良くありません。
多少来店が減っている分、清掃にも気を遣うようにしましょう。

傘の取り扱いに気を付ける

傘の取扱いにも気を配りたいところです。
大人数を収容できる店舗であればあるほど、傘の取り違えが発生しやすいです。
置き引きなどが起こってしまっては、店舗側の責任でなくともお客様は不愉快な思いをして帰って行かれます。

雨の日の魅力を目に留まりやすく伝えること

強い雨の日は視界が悪く、視線も足もとと前にのみ向きがちです。
雨の日の限定メニュー・割引をしていても、気付かれなくては意味がありません。
常に雨の日のサービスを告知しておくことにしましょう。
Instagram、Twitterなどを利用されている方でしたら、より目に留まりやすくなります。

雨の日にのみ看板を出すというサプライズ性もあってもいいのですが、基本的には認知を高めるため、雨の日の情報は晴れの日であっても告知していくことをお勧めします。

過剰な値下げは価値を下げる恐れあり!

雨の日の来店を意識しすぎて、過剰な値下げばかりしていると「晴れの日に行くことがばかばかしい」と思えてくるようになり、晴天時の来店すら減ってしまう可能性もあります。
利益にもならない売値になってしまうと、経営も苦しいでしょう。

経営上無理なくかつ、価値を下げない値下げを検討しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「大サービスをできるだけし、お得にする」という魂胆だけでは自身の経営を脅かしかねないのです。
再来店を促す仕組みや、普段のサービス以上のこころがけが特に重要となってきます。これからは雨が多少収まってきますが、いつ悪天候になるかはまったく読めません。
なにか考える機会になれば幸いです。