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【創業融資368万円】母のレシピと地域連携を武器に! 待ち時間を豊かにする「待ちカフェ」

たった2ヶ月で月商57.7万円(開業2ヶ月目)を達成 。
さらに、創業融資368万円の調達にも成功しました 。

鍵となったのは、立地選定、資金計画、融資審査対策まで
一つひとつ丁寧に積み上げた「開業準備の戦略」です。

この記事では、

  • ①リアルな資金計画の中身
  • ②融資審査で評価されたポイント
  • ③売上につながるシミュレーションの立て方

などを実際に使われた事業計画書をもとに、成功の裏側を余すことなくお届けします。

1. 事業概要

成功する開業は、明確な土台から生まれます。業態、席数、スタッフ構成、および目標売上。このセクションでは、事業のビジョンと、それを実現するための戦略的な全体像を見ていきます。

✅ 基本情報

業態 待ちカフェ(洋食・喫茶店メニュー・アルコール)
営業形態 通し営業 8:00〜20:00
席数 15席
従業員構成 オーナー1名(創業当初)
客単価目標 ランチ800円
ディナー2,500円
月商目標 57.7万円(開業2ヶ月目)

2. 立地条件と選定理由

「なぜこの場所を選んだのか?」
それは、開業成功のカギを握る最初の選択です。

重要なのは、人の流れ、競合、環境、そして賃料と売上見込みのバランスの冷静な見極めです。この分析から、「勝てる」と判断した立地を特定します。

所在地 自社ビルの敷地内
周辺環境 近隣に中学や高校がある住宅街で大通り沿い、予約不可の人気理容室が隣接、近隣にカフェやバーは少ない
立地選定のポイント ・隣接する人気理容室の「待ち時間」をターゲットにした待ちカフェとして開業
・地域のお店との連携(持ち込みOKなど)で相乗効果を狙う
・朝から通し営業することで競合との差別化を図る

お店の売上は“どこに出すか”で大きく変わります。
だから、妥協せず立地を選びましょう 。

3. 賃貸条件

飲食店の経営では、毎月発生する家賃という固定費が、利益を左右する最大の要素です。この賃貸契約の物件の広さと家賃のバランスを記載します。

月額家賃 0円/月
面積 15席

物件選びは「立地」だけでなく、家賃と広さのバランスが事業の継続性に直結すします。
今回は家賃が0円という有利な条件であることが、その後の安定経営にもつながりました。

4. 資金計画

お店を始めるにあたって、実際にどれくらいの資金が必要なのか?
内装や厨房機器といった初期投資の内訳に加え、創業融資の活用状況や返済計画まで詳しい「資金の全体像」がイメージできるリアルな数字が詰まっています。

項目 金額(万円) 備考
融資申請額 368万円 日本政策金融公庫 国民生活事業
店舗費用 466万円 厨房器具、電気スパゲッティボイラーなど
(内装工事) 140万円 店舗内装
(厨房機器) 141万円 家具等
(家具当) 185万円 その他
運転資金計 52万円 商品仕入、経費支払資金など
(商品仕入) 5.2万円 商品仕入
(家賃) 0万円 家賃3ヶ月分
(諸経費) 31万円 その他経費
合計 518万円 自己資金: 150万円  融資: 368万円

自己資金: 150万円  融資: 368万円

✅ 返済計画

借入先 日本政策金融公庫 国民生活事業
返済期間 10年
月々返済額 約3.52万円(元利均等)

資金調達は、夢を形にする最初のハードルとも言えます。
無理のない自己資金と、堅実な返済計画をベースに準備を整えたことが、開業後の安定経営につながります。

5. 月次収支計画

「この立地・この業態で、本当に利益は出るのか?」そんな疑問に応えるのが、月ごとの収支計画です 。売上予測と支出項目を細かく試算し、黒字転換のタイミングや収益性の見通しを明確にしています。リアルな数字を通じて、経営の全体像を見出します!

✅ 月次収支計画(開業2ヶ月目 想定)

項目 金額 備考
売上高 46.8万円 ランチ(客単価800円×8人/日)×26日
ディナー(客単価2,500円×5人/日)×26日
売上原価 11.7万円 売上の25%
人件費 オーナー1名のみ(事業主分は含まず)
家賃 0
水道光熱費 8万円 8万円/月固定
広告宣伝費 9千円 売上高対比2%
消耗品費 1.2万円 売上高対比2%(初月は+5万円)
その他経費 3.7万円 売上高対比8%(その他販管費)
支払利息 0.9万円
月次利益(経常利益) 20.4万円

損益分岐点: 月商35.9万円(開業1ヶ月目)

この月次計画をもとに、どのラインを超えれば黒字化できるのか、どこに支出の余地があるのかを具体的に把握します。
利益を生み出すための道筋が、開業前から明確になっていることがポイントです。

6. 融資審査のポイント解説

日本政策金融公庫などの創業融資をスムーズに通すには、「何を」「どう説明するか」が重要です 。
市場のニーズや競合状況、利益が出る見込みを、どれだけ具体的に伝えられるかが審査通過の鍵を握るります。
実際に評価されたポイントを軸ごとに整理し、説得力ある計画づくりのポイントをまとめました 。

✅ 市場分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
ターゲット市場の明確化 隣接する人気理容室の待ち客(毎月500名) と、近隣の主婦・ファミリー層・学生がメインターゲット 、客層ごとの来店動機と客単価(ランチ800円 、ディナー2,500円 )を設定
需要予測の具体性 席数15席 、ランチ回転数2.5回 、ディナー回転数2.0回 をベースに来客数を試算
開業効果の減衰も考慮し、満席率を25%(9月)から45%(8月)へと段階的に設定
地域連携の具体性 理容室やラーメン店など近隣の店舗と待ち時間の共有、持ち込みOKなどの地域連携で顧客の利便性を高める
✅ 競合分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
差別化戦略の明確さ 近隣にカフェやバーが少なく、競合が少ないと明確に指摘 、母のレシピを改良した老若男女に親しみやすい家庭的な料理を提供 、朝から通し営業(8時〜20時)できる点が強み
SWOT分析の質(強み) 優しい味の家庭料理 、理容室待ち客の需要確保 、空きテナントの活用 、長年の飲食業での実務経験
✅ 原価率・収益性分析で評価されたポイント
ポイント 記入例
原価管理の具体性 売上原価率を25%と設定 、ドリンク原価率10% 、フード原価率30% と設定(創業計画書には25%で記載 )、仕入先は青木農場など具体的な3社を記載し、仕入先の確保を示す
収益構造の透明性 ランチとディナーで客単価を分け 、ランチ(70%) 、ディナー(20%) の売上シェアと設定、日替わりメニューでリピート化を狙う
資金繰り予測の精緻さ 12ヵ月の月次資金繰り表を作成し 、開業後1ヶ月目(24/9)の翌月繰越金516万円を確保 、売上未達時でも生活費(150万円〜300万円)を賄える体制を計画

融資を通すためには、数字だけでなく計画の中身にどれだけリアリティがあるかが問われます。 根拠をもって示すことで、「返済可能な事業」として信頼を得ることができます。

7. 飲食店開業前の必要資金と審査のポイント

融資審査では、「その設備、本当に必要ですか?」という視点で投資内容が精査されます 。 内装工事や厨房機器といった初期投資についても、金額の妥当性や将来性、衛生基準への適合性などが評価対象となります。

✅ 内装工事費の内訳と審査ポイント
工事項目 金額 審査ポイント
店舗内装 14万円 ・自己所有物件のため、賃貸物件のような敷金・礼金が不要
・家賃が発生しない分、内装費に資金を充当できる
合計 14万円 ・内装が「ホッと落ち着ける待ちカフェ」のコンセプトに合致しているか

💡審査通過のポイント

  • 家賃0円という最大の強みを活かした資金計画であること
  • 内装工事費が、居抜き物件を活用したことで抑えられていること
✅ 厨房設備の内訳と審査ポイント
設備項目 金額 審査ポイント
厨房器具 46.6万円 ・電気スパゲティボイラーなど、主力メニュー(パスタなど)に必要な設備を明記
・設備規模が、15席という席数に対して適切であること
合計 46.6万円 ・設備投資が、母のレシピを再現する「家庭的な料理」の品質維持にどうつながるかを説明

💡審査通過のポイント(厨房設備)

  • 厨房器具の見積額が466万円と詳細に計上され、必要な設備投資を計画していること
  • 食品衛生責任者の資格を取得済みであること
✅ 初期運転資金の内訳と審査ポイント
項目 金額 審査ポイント
商品仕入 5.2万円 ・仕入れ先3社を具体的に記載し、食材調達ルートを確保
・買掛金比率100%(翌月末日支払)を設定し、支払猶予があること
その他経費 2.1万円 ・レジ導入月額費用や順番待ちシステムなど、具体的な諸経費を計上
合計 7.3万円 ・売掛金比率50%(翌月末日回収)でも資金繰りに耐えられる計画であること

💡審査通過のポイント(初期運転資金)

  • 開業後12ヶ月間の資金繰り表が作成され 、現金残高を最低405万円以上(開業1ヶ月目)に維持できる計画であること
  • クレカ等後払い客の割合50%に対し、仕入れの掛払い割合を100%と設定し、キャッシュフローに配慮

審査を通すためには、金額をただ並べるだけでなく、「なぜそれが必要か」を明確に語ることが求められます。将来の運営コストやメンテナンスを見据えた設計まで伝えられたことが、信頼獲得につながります。

8. 成功のポイント

売上が伸びたお店には、必ず“うまくいった理由”があります 。 ここでは、開業前の準備・リスク管理・商品開発・実務経験の活用といった観点から、実際に成果へとつながった工夫や取り組みを整理しました。 これから開業を目指す方にとって、再現性のあるヒントが詰まっています。

項目 具体的な取り組み
開業前の徹底準備 35歳での開業を目指してサラリーマンとして勤務しながら経験を積む 、新規開業のビールバーK.branchの立ち上げに参画し、お店のコンセプト作りや保健所の対応を学ぶ
リスク管理の具体策 家賃0円(自社ビル敷地内の空きテナント活用)による固定費の徹底抑制 、自己資金150万円を確保し、生活費も確保した堅実な資金計画、オーナー1名体制でスタートし、人件費を抑制
差別化要素の明確化 ・亡き母の老後の夢とレシピを引き継ぎ 、家庭的で優しい味の料理を提供
・隣接する人気理容室の待ち客という確実な顧客層をターゲット
・パウダールームを設置し女性が来店しやすい店作り
実務経験の活用 陸上自衛隊の食堂で料理の基本(衛生管理、野菜の切り方など)を学び、管理栄養士の献立の意味を把握 、居酒屋で6年間勤務し、仕込み・調理・接客全般を担当 、魚の捌き方や盛り付けも習得

融資がうまくいった背景には、入念な準備と、実行力のある戦略がありました 。 成功は偶然ではなく、ひとつひとつの積み重ねが生んだ必然です。

9. 融資面談で効果的だった回答例

融資面談は“一発勝負” 。自信と説得力をもって事業計画を伝える力が求められます。 ここでは、実際の面談で高評価につながった受け答えを具体的に紹介します。 「どう答えれば審査担当者に響くのか?」そのヒントとしてぜひ参考にしてください。

Q: 飲食未経験での開業リスクをどう考えていますか?
A: 私は警備会社に勤務しながらも、高校の先輩がオーナーを務める居酒屋で6年間勤務し、仕込み・調理・接客の全業務をこなしてきました。また、旭川のビールバーK.branchの立ち上げにも参画し、新規開業のリアルな経験を積んでいます。さらに、陸上自衛隊の食堂で料理の基礎と衛生管理も学んでおり、必要なスキルは十分備えています。
Q: 競合店が多い中でどのように差別化しますか?
A: 開業予定地は住宅街で、競合のカフェやバーは少ない立地です。最大の差別化要素は、隣の予約不可の人気理容室の待ち時間を有効活用できる「待ちカフェ」というコンセプトです。退屈な待ち時間をホッと落ち着ける憩いの時間に変える内装と雰囲気 、そして老若男女に親しみやすい母のレシピを改良した家庭料理で 、確実な需要に応えます。
Q: 初期投資が多いですが、回収見通しはどうですか?
A: 融資申請額368万円を含む518万円の初期投資ですが、自己所有テナントのため月々の家賃が0円です。これにより、ランニングコストが大幅に抑えられます。月次収支計画では、開業2ヶ月目で経常利益20.6万円円を見込んでおり、10年間の返済計画 に対しても十分なキャッシュフローを生み出せる計画です。初期投資の多くは厨房設備であり、これによりメニューの品質を安定させ、リピートに繋げます。

10. クライアントの声

【待ちカフェ(カフェ・洋食)業態】オーナー 井利元大史様

「あの時、事業計画書を作って良かった」

「亡き母の夢であったカフェ開業を、単なる想い出で終わらせず、事業として成立させるための具体的な数字とロジックを計画書に落とし込めたのが良かった。特に、隣の理容室の待ち時間をターゲットにするという強みを、融資審査官に響く言葉で表現できたことで、自信を持って面談に臨めた。家賃0円という立地の強みを最大限に活かした資金繰り表も、今後の経営の羅針盤となる。本当に感謝している。」

11. 融資審査官が重視したポイント

創業融資の審査では、「どんな事業か」だけでなく、「どこまで具体的にリスクや根拠を提示できているか」が重要視されます。実際に評価されたポイントを事業計画作成の参考にしましょう。

項目 審査官のコメント
市場・競合分析の具体性 「理容室の待ち客という具体的な顧客層と、その需要を裏付けるロジックが明確でした。また、競合が少ない立地であることを明確に示し、朝から通し営業という差別化戦略が立地の特性を活かしている点を評価しました」
リスク認識と対応策 「家賃が0円という圧倒的な固定費の優位性により、開業初期の売上変動リスクを極めて低く抑えられています。また、自己資金150万円を確保し、開業後も生活費を賄える堅実な資金繰り予測が信頼性を高めました」
経験の活かし方 「長年の飲食業での実務経験に加え、新規事業の立ち上げ経験がある点が、計画の実行力と再現性を裏付けています。料理の基礎を自衛隊の食堂で学んだという点も、ユニークな強みとして評価されました」
資金計画の精緻さ 「初期投資の内訳が詳細で、特に運転資金の計算において、売掛金・買掛金の回収・支払条件を具体的に設定し、キャッシュフローへの影響を精緻に予測していたことが信頼性向上につながりました」

12. 支援サービスの流れ

飲食店の開業準備は、融資申請や収支計画だけでなく、「自分の想いを形にする設計力」が求められます。 本サービスによる融資通過と開業成功に向けた実践的な支援ステップの紹介です。

ステップ 1
アンケート段階でのサポート
飲食店特有の質問項目(技術経験、仕入れルート、メニュー構成など)、開業計画の骨子作成、必要資金の概算把握
ステップ 2
オンラインヒアリング1回目のポイント
創業の動機と経験の整理、競合分析と差別化要素の明確化、初期投資の妥当性検証
ステップ 3
オンラインヒアリング2回目の重点事項
収支計画の詳細検討、資金繰り表の精緻化、出店立地の評価と選定理由の整理
ステップ 4
事業計画書納品と融資面談準備
審査官の質問予測と回答準備、プレゼンテーションのポイント指導、必要書類の最終チェック

13. まとめ

本事例は、「立地の強みを最大限に活かしたコンセプト設定」と「堅実な資金計画」が、創業融資成功の鍵となった好例です。

家賃0円という有利な条件を活かし 、固定費を抑えることで、収益性と返済能力を高めた。

隣接する人気理容室の待ち時間という明確な需要をターゲットにし、事業の確実性を担保した。

長年の飲食実務経験と新規開業立ち上げの経験を具体的に示し、計画の実現可能性を強くアピールした。

開業は夢だけでなく、論理と数字で裏打ちされた計画が必要です。この事例のように、自分の強みと事業の確実性をロジカルに組み立てることで、融資の壁を乗り越え、成功への確かな一歩を踏み出すことができます。

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