Column
コラム
「実店舗は未経験だが、自分のスキルや実績を武器に勝負したい」
と考える起業家必見。
本記事では、「本格スリランカ料理ビュッフェ」の開業を実現した成功事例を徹底解説。
既存のEC事業実績をどう融資審査に活かしたのか。実際の資金計画から収支シミュレーション、審査官を納得させた面談対策まで、融資成功の全舞台裏を公開。
目次
1. 事業概要
開業の成功には、「お店の基本情報」が土台として欠かせない。
ターゲットにどんな価値を提供するのか、まずは全体像を整理しよう。
✅ 基本情報
この事業の核は、スリランカ人のプロの料理人が作る「本場の味」を、日本人にも親しみやすいビュッフェ形式で提供することにある。
2. 立地条件と選定理由
「なぜこの場所を選んだのか?」は、融資審査で最も厳しく問われるポイントの一つ。
ターゲットと立地のミスマッチを防ぐための戦略的な理由を見てみよう。
柏駅から徒歩圏内でありながら、あえて競合の少ない「空白」を狙ったことで、リピーター獲得の可能性をグッと高めている。
🤔今は良くても、数年後に近くの大きな施設が閉鎖したり、人流が変わったらどうしよう?
【改善方法:売上の「依存先」を分散させる】
特定の施設(例えば近くの学校だけ)に依存せず、EC販売やテイクアウトなど、「店に来なくても売れる仕組み」を計画に含める。
3. 賃貸条件
固定費としての家賃は、利益を左右する経営の要だ。
本計画での、売上目標に対する適正な家賃設定を確認しよう。
目標売上(約233万円)に対して家賃比率を約11%に抑えることで、収益の安定性を高めているのがポイント。
4. 資金計画
融資申請では、何にいくら使い、どう返すのかという透明性が不可欠。
設備投資と運転資金のバランスが、非常に現実的な数字で構成されている。
✅返済計画
自己資金を200万円確保しており、健全な財務構成と言える。
🤔内装工事101万円って安くない💰
【内装工事を安くする手段は多く存在する。】
例)・居抜き物件の採用
・ビュッフェ形式により客先側をシンプルにすることでホール工事を簡略化
・仕上げをスケルトンにして塗装を行うetc.
自分に合った減額対策を!
5. 月次収支計画
将来の収益性をどう見積もっているか、現実的なシミュレーションを見てみよう。
✅月次収支計画(開業1年後・軌道に乗った後想定)
損益分岐点: 月商 約92万円(創業当初の費用水準ベース)
ビュッフェ形式を採用してホールスタッフの負担を減らし、人件費率を適切にコントロールしている点が秀逸だ。
6. 融資審査のポイント解説
日本政策金融公庫の審査で、特に高く評価されたポイントを分析する。
✅ 市場分析で評価されたポイント
| ポイント | 記入例 |
|---|---|
| ターゲットの明確化 | 周辺の学生、ファミリー層、シニア層。特に「座敷席」や「駐車場」完備で郊外型の需要を捉えている。 |
| リサーチの徹底 | ・柏エリアにおけるスリランカ料理店の稀少性を証明。 ・和食店等との競合ではなく「空白」であることを強調。 |
| 需要予測の具体性 | ・既存のEC事業で年商1,000万〜1,800万円という実績を提示。 ・「すでにファンがいる」ことを証明した。 |
✅ 競合分析で評価されたポイント
| ポイント | 記入例 |
|---|---|
| 差別化戦略の明確さ | 「低価格 × 本格派 × ビュッフェ」。本場の味をランチ1,300円で楽しめる圧倒的な優位性。 |
| SWOT分析の質 | 強み:既存EC顧客、本場シェフ 弱み:実店舗未経験 機会:多国籍ニーズ増。 これらを客観的に分析している。 |
✅ 収益性分析で評価されたポイント
| ポイント | 記入例 |
|---|---|
| 原価管理の具体性 | 原価率を30%に設定。ビュッフェ形式による食材ロスの抑制と提供の標準化による利益確保のロジック。 |
| 資金繰り予測の精緻さ | ・12ヵ月の資金繰り表を作成。 ・季節指数やオープン時の落ち込みまで考慮した保守的な計画を立てている。 |
7. 開業前の必要資金と審査のポイント
審査官は「なぜこの投資が必要か」を細かくチェックする。本計画の説明ロジックはこうだ。
✅ 設備・運転資金の内訳と審査ポイント
| 設備項目 | 金額 | 審査ポイント |
|---|---|---|
| 厨房機器(ビュッフェ什器含) | 296万円 | 多品目の料理を一度に提供するための設備投資の妥当性。 |
| 物件取得・内装 | 323万円 | ファミリー層をターゲットとした座敷席や店舗設計の必然性。 |
| 初期運転資金 | 354万円 | ・商品仕入や3か月分の経費。 ・開業初期に耐える十分なキャッシュ。 |
💡審査通過のポイント
- EC・イベント事業の成功をベースに、店舗でも「熱狂的ファン」を獲得できる蓋然性を説明できた。
- スリランカの銀行勤務や日本の大手飲食チェーンでの経験を「管理能力」としてアピールした。
8. 成功のポイント
この計画が成功した理由は、単なる情熱じゃなく「多角的な準備」にある。
「想い」を語るだけでなく、過去の実績や経験を「利益が出る根拠」として数字に落とし込むことが大切だ。 この徹底した事前準備こそが、融資を勝ち取るだけでなく、開業後の安定経営を実現させる揺るぎない土台になる。
9. 融資面談で効果的だった回答例
実際の面談で信頼を勝ち取った受け答えを公開。
「経営者としてのリスク管理能力」をアピールする絶好の機会。 「未経験」という弱みを「多角的な実務経験」という強みに言い換える。この一貫した論理性が、開業後の成功を確信させる最大の決め手になる。
10. クライアントの声
【オーナー S様】
「最初は『日本でスリランカ料理?』って心配されたけど、ECの実績を数字で見せることで融資担当者の目つきが変わりました。事業計画書を通じて、自分の想いが単なる『やりたいこと』じゃなく『利益が出る事業』だって再認識できました。」
11. 融資審査官が重視したポイント
審査官がどこを評価したのか、視点を整理した。
| 項目 | 審査官の視点(想定) |
|---|---|
| 経験の多面性 | 銀行、調理、接客、EC経営と、経営に必要な「管理・現場・接客」の経験が網羅されている点。 |
| 収益の裏付け | 既存の通信販売での売上実績という、動かしようのない「市場からの評価」がすでにある点。 |
| 無理のない計画 | 売上予測に対して、人件費や原価率の想定が業界標準に即しており、非常に堅実である点。 |
12. 支援サービスの流れ
本事例のように、強みを活かした開業をサポートするためのステップ。
13. まとめ
今回のスリランカ料理レストランの事例は、「過去の実績(EC)× 多彩な職歴 × 緻密な市場分析」が見事に融合したケース。
飲食未経験であっても、自分の経験をどうビジネスの武器として再定義し、それを数字で証明できるかが、創業融資成功の分かれ道になる。「想い」を「計画」に変えることで、道は必ず開ける。
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