Column
コラム
こんにちは。
REDISHで飲食店の開業サポートを担当している弓逹です。
起業や独立を考えるとき、多くの人が悩むのが「どれくらいお金を借りるべきか」という問題です。特に運転資金は、事業の安定性に直結する重要なポイントであり、ここを誤ると開業後の資金繰りがすぐに厳しくなることもあります。
私自身、多くの開業希望者の資金計画をサポートしてきましたが、「借りすぎて不安になる方」「逆に少なすぎて運転に困る方」、どちらも少なくありません。そこで今回は、初めての方でもわかりやすく、運転資金の目安や借入金額の考え方、返済計画の立て方を整理してお伝えします。
1. 運転資金は3〜6か月分が目安
運転資金とは、家賃や人件費、仕入れ費用など、事業を回すために必要な経費のことです。開業直後は、思ったように売上が立たないケースも少なくありません。そのため、3〜6か月分の経費を運転資金として確保しておくことが一つの目安です。
これは、万が一売上が想定より伸びなかった場合でも、生活費や仕入れ費を支払いつつ、事業が軌道に乗るまでの期間をカバーできるようにするためです。開業直後は集客やオペレーションの慣れが十分でないことも多く、計画通りに売上が立たないことは珍しくありません。そのため、運転資金をしっかり確保しておくことは、資金繰りの不安を減らし、精神的な余裕を持って経営に取り組むためにも重要です。
例えば、毎月の固定費や仕入れ費が50万円かかる場合、最低でも150万円〜300万円程度は手元に残しておくと安心です。さらに、人件費や広告費など変動費も含めると、必要な資金はさらに増えることがあります。また、予期せぬトラブルや設備の故障、急な仕入れの増加なども考慮すると、少し余裕を持った金額を設定するのが安全です。
運転資金を十分に準備しておくことで、急な出費や売上の遅れにも対応しやすくなり、結果としてお店の信頼性や経営の安定につながります。資金が足りない状態で焦って借入や追加仕入れを行うと、返済負担や在庫リスクが増え、逆に経営を圧迫してしまうこともあります。
そのため、運転資金の設計は「単に借りられる金額」ではなく、開業後の1〜2か月目の売上の不確実性やリスクも含めて考えることが大切です。事業計画を立てる際には、固定費・変動費・生活費を整理し、3〜6か月分を目安にした現実的な資金計画を作ることで、開業直後の不安を大きく減らすことができます。
2. 借入金額は「多め」が基本
借入は、必要最低限に抑えたいと考える人も多いですが、開業直後は予期せぬ出費や売上の遅れが起こりやすいため、必要最低限では資金繰りが厳しくなるリスクがあります。例えば、設備の故障や急な仕入れ増加、広告や集客の追加費用など、計画通りにいかないことは少なくありません。そのため、基本的には余裕を持った金額を借りる方が安全です。
また、開業後に追加融資を受けることは簡単ではありません。銀行は追加融資を行う際、事業の実績や返済能力、資金使途の明確さを重視します。開業直後では実績が十分でないため、審査が通らなかったり、融資条件が厳しくなることもあります。つまり、最初の段階で必要な資金に少し余裕を持たせておくことが、後々の資金繰りを安定させるポイントです。
さらに、借入額が少なすぎると、毎月の返済や仕入れのために必要以上に売上を追いかけるプレッシャーがかかり、経営判断が焦りや短期的な利益優先になりやすくなります。逆に、余裕をもたせた借入金があれば、売上の波や予想外の出費に対応しながら、落ち着いて経営判断ができるようになります。
例えば、月の固定費や運転資金が100万円必要な場合、必要最低限の100万円だけ借りるよりも、120〜150万円程度を余裕として借りておくと、開業直後の資金繰りの不安が大きく軽減されます。これは、売上が計画通りにいかない場合でも、追加の借入を急ぐ必要がなくなるためです。
つまり、借入金は「少なすぎず、多すぎず」、余裕を持った計画を立てることが、安定した開業と経営継続のカギと言えます。
3. 毎月の返済額は「利益ベース」で考える
借入をすると、毎月返済をしていく必要があります。このとき注意したいのは、売上ではなく利益から返済額を考えることです。
多くの方が「月の売上の何割くらいなら返せるだろう」と考えがちですが、売上だけで返済額を設定すると、実際の経費を差し引いた後に手元に残るお金が足りず、資金繰りが厳しくなることがあります。特に開業直後は売上の変動が大きく、計画通りに利益が出ないことも多いので、利益ベースで考えることが安全です。
例えば、月の売上が100万円でも、家賃や人件費、仕入れなどの経費が合計で90万円かかれば、利益は10万円しかありません。この状況で毎月の返済を15万円に設定してしまうと、手元のお金が足りず、生活費や追加の仕入れに困る可能性があります。逆に、利益の範囲内で返済額を設定すれば、余裕を持って経営を回すことができます。
さらに、返済額を決めるときには月ごとの売上の波や季節変動も考慮するとより安心です。たとえば、繁忙期と閑散期で売上が大きく変わる業態では、閑散期に返済が負担にならないよう、年間トータルで無理のない金額を設定することが重要です。
簡単な目安としては、利益の50〜70%以内で返済額を設定すると、予想外の出費や売上のブレにも対応しやすくなります。これにより、返済で経営が圧迫されることなく、資金に余裕を持ちながら事業を安定させることができます。
つまり、毎月の返済額は「売上」ではなく「利益」をベースに、無理のない金額と期間で設計することが、事業を長く続けるための基本なのです。
まとめ
- 運転資金は3〜6か月分を目安に準備する
- 借入金額は余裕を持った設計が安全
- 毎月の返済額は「利益」から考え、無理のない設定を
開業時の資金設計は、事業の安定性に直結する重要なポイントです。最初にしっかり計画しておくことで、焦らず余裕を持った経営判断ができ、長期的に事業を続ける基盤を作ることができます。
資金面の準備を怠ると、せっかくの開業が思わぬトラブルで苦しくなることもあります。逆に、計画的に資金設計を行えば、安心してお店作りやサービス向上に集中できるでしょう。開業を考えている方は、ぜひこのポイントを参考に、無理のない資金計画を立ててみてください。
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