Column
コラム
たった1年で月商191万円。
さらに、日本政策金融公庫から創業融資700万円の調達にも成功――。
【和風餃子バル】を開業した青柳様は、オープン直後から着実に売上を伸ばし、多くの飲食店オーナーが思い描く“理想的なスタートダッシュ”を実現しました。
とはいえ、この結果は決して偶然ではありません。
成功の裏側には、
15年に及ぶ現場経験に裏打ちされた、甘く見ない立地選定
想定外に耐えられるよう設計された、自己資金を厚く持つ堅実な資金計画
そして、金融機関の視点を踏まえて組み立てられた、極めて現実的な「開業準備の戦略」
といった、再現性のある判断と準備がありました。
本記事では、青柳様が実際に融資・開業で使用した事業計画書をもとに、
リアルな資金計画の内訳
融資審査で「評価されたポイント」
売上につながる、数字に根拠のあるシミュレーションの立て方
など、表ではなかなか語られない成功の裏側を余すことなく解説します。
「自分にも、こんな開業ができるのだろうか?」
そんな不安を抱える方にこそ読んでほしい、机上の空論ではない“実践に使える開業のリアル”が詰まった一例です。
目次
1. 事業概要
飲食店の開業において、最初に問われるのは「どんなお店なのか」だけではありません。
誰に・いつ・いくらで・どれくらい売るのか。
この「お店の基本情報」が明確であるほど、開業後のブレは少なくなります。
ご依頼主様の事業計画は、業態・営業時間・人員・売上目標が一本の線でつながった、極めて現実的な設計からスタートしていました。
まずは、この事業の全体像を見ていきましょう。
✅ 基本情報
解説
ターゲットは、仕事帰りに立ち寄る 30〜40代の社会人男女。
あえて深夜26時まで営業することで、1軒目利用に加え、2軒目・3軒目としての来店も想定しています。
また、カウンター中心のレイアウトと少人数オペレーションにより、人件費を抑えながら回転率と滞在価値を両立。
客単価3,500円という現実的な設定が、無理のない月商191万円の達成につながる設計となっています。
2. 立地条件と選定理由
「なぜ、この場所なのか?」
立地選びは、飲食店開業において最初で最大の意思決定と言っても過言ではありません。
ご依頼主様は、単に“空いていたから”“家賃が手頃だったから”という理由ではなく、業態と売上構造から逆算して出店エリアを選定しました。
その舞台となったのが、阿佐ヶ谷です。
古くから飲み屋街として親しまれ、平日・週末を問わず夜の人通りが安定しているこのエリアの特性は、今回の業態と非常に相性が良いものでした。
解説
阿佐ヶ谷は、仕事帰りの会社員が1軒目・2軒目として立ち寄りやすく、深夜帯でも一定の人流が見込めるエリアです。
駅徒歩1分という立地は、終電前後の来店ハードルを大きく下げ、「少し飲んで帰りたい」「もう1杯だけ」といった衝動的な来店を生みやすくします。
また、長年の現場経験から「このエリアなら餃子と日本酒が受け入れられる」という勝ち筋を明確に描けていた点も、立地選定の大きな決め手となりました。
3. 賃貸条件|月商191万円を成立させる家賃設計
飲食店経営において、家賃は毎月必ず発生する最大級の固定費です。
どれだけ売上が伸びても、家賃設定を誤れば利益は残りません。
阿佐ヶ谷駅徒歩1分という1等立地を選びながらも、売上規模から逆算した「無理のない賃貸条件」で物件を契約しています。
ポイント
月商目標191万円に対し、家賃は約11.5%に設定。 一般的に飲食店では「家賃比率10〜15%以内」が健全とされており、本計画は安全圏に収まる設計となっています。
駅前立地でありながら家賃をこの水準に抑えられたことで、人件費や原価が多少ブレた場合でも、利益を圧迫しにくい構造を実現しています。
4. 資金計画
「実際、開業にはいくら必要なのか?」
これは、これから飲食店開業を考える多くの方が最も不安に感じるポイントです。
ご依頼主様のケースでは、初期投資と運転資金を明確に切り分け、開業後すぐに資金繰りで苦しまない設計がなされていました。
まずは、実際に必要となった資金の全体像を見ていきましょう。
✅ 開業資金の内訳
✅ 資金調達の内訳
自己資金:730万円
融資(日本政策金融公庫):700万円
自己資金と融資をほぼ半々に近い形で組み、借り過ぎず・足りなくもならない絶妙なバランスで設計されています。
✅ 返済計画
解説
総資金1,430万円のうち、50%以上となる730万円を自己資金で用意している点は、融資審査において非常に大きな評価ポイントとなりました。
金融機関にとって、自己資金の厚さは
事業に対する「本気度」
資金管理能力
想定外への耐久力
を判断する重要な指標です。
さらに、運転資金を6か月分確保していることで、オープン直後に売上が想定通り伸びなかった場合でも耐えられる構造となっており、計画全体の信頼性を高める結果につながりました。
5. 月次収支計画
「この数字で、本当に利益は残るのか?」
月次収支計画は、事業の“理想”ではなく現実に回るかどうかを示す重要な指標です。
青柳様の事業計画では、開業直後の不安定な期間を乗り越え、軌道に乗った後の安定フェーズを明確に想定したシミュレーションが組まれています。
✅ 月次収支計画(軌道に乗った後:2026年12月頃想定)
解説
原価率を約30%に抑えつつ、餃子と日本酒という利益率をコントロールしやすい商材構成にすることで、安定した粗利を確保しています。
人件費は、カウンター中心・少人数オペレーションにより最低限に抑え、売上が多少上下しても赤字に転びにくい構造を実現。
その結果、月商191万円規模でも月次利益66万円を確保できる設計となっており、「小さく始めて、しっかり残す」堅実な経営モデルが成立しています。
6. 融資審査のポイント解説
日本政策金融公庫の融資審査では、「夢があるか」よりも “数字とロジックがつながっているか” が重視されます。
青柳様の事業計画が評価されたのは、市場・競合・収益性のすべてにおいて、主観ではなく根拠を持って説明できていた点でした。
✅ 市場分析で評価されたポイント
✅ 競合分析で評価されたポイント
✅ 原価率・収益性分析で評価されたポイント
補足
「やれそう」ではなく、「これをやってきた人が、同じ考え方で作った計画」と判断された点が、審査通過の大きな要因でした。
7. 飲食店開業前の必要資金と審査の視点
審査担当者が見ているのは、「その支出が、売上や安定経営にどう結びつくか」です。
金額の大小ではなく、投資の意味が説明できているかが重要になります。
✅ 設備投資と審査ポイント
ポイント
「削りすぎていない」「盛りすぎていない」
このちょうどいい投資バランスが、事業の現実性として評価されました。
8. 成功のポイント:なぜ融資を勝ち取れたのか
最後に、青柳様の事業計画全体を通して、融資決定につながった要素を整理します。
ポイント
融資を勝ち取れた理由は、特別なテクニックではありません。
経験・数字・戦略が一本の線でつながっていたこと。
それこそが、日本政策金融公庫から「実行できる事業」と判断された最大の理由です。
9. 融資面談で効果的だった回答
融資面談では、完璧な受け答えよりも 「この人は本当に現場を分かっているか」「計画を実行できるか」が見られています。
評価されたのは、話を盛ることなく、経験・数字・戦略を結びつけて答えていた点でした。
ポイント解説
回答の中で共通しているのは、
抽象論ではなく具体的な実績・数字を入れていること
「なぜその戦略で勝てるのか」を立地・内装・客層まで落とし込んで説明していること
審査担当者にとっては、「聞いたことがある話」ではなく、この人なら同じ考え方で店を回せそうだとイメージできる回答が高評価につながります。
10. クライアントの声
和風餃子バル オーナー A様
「長年現場で働いてきましたが、自分の想いを『数字』にして公庫へ伝えるのは全く別のスキルが必要でした。15年の経験を客観的な強みとして整理し、6か月分の運転資金を確保するという堅実な計画を立てられたことが、融資獲得、そして現在の安定した経営に繋がっています 。」
11. 支援サービスの流れ
飲食業界特有のポイントを押さえたサポートを提供しています。
12. まとめ
今回ご紹介した事例は、特別な裏技や運任せの成功ではありません。
15年にわたる確かな現場経験を、金融機関が理解できる論理的な数字と構造に落とし込み、日本政策金融公庫から最大限の信頼を勝ち取った、再現性のある成功パターンです。
「経験はあるのに、計画書にどう書けばいいか分からない」
「感覚ではいける気がするが、数字で説明できない」
そんな状態では、どれほど実力があっても融資は通りにくくなります。逆に言えば、経験を正しく言語化し、数字に変換できれば、融資の可能性は大きく広がるのです。
今回の事例が、これから開業を目指す方にとって 「自分にもできるかもしれない」と一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
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