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コラム

住宅街ロードサイドで成功した肉特化型定食店の事例


自分の経験を利益に変える具体的な方法の話

こんにちは。
REDISHで開業サポートを担当しているYです。
今日は、実際に私たちが伴走した事例をもとに、開業を検討されていたご依頼主様が、どんな不安を抱えながら準備を進めていたのかを、少しだけお話ししたいと思います。

開業を検討している方の多くが、

  • 「自分の経験や技術をどう事業計画に落とし込めばいいのか」
  • 「本当に融資が通るのか」
  • 「この立地で採算は合うのか」

といった不安を抱えています。
本記事では、日本政策金融公庫から400万円の融資を受け、住宅街のロードサイドで肉特化型定食店を軌道に乗せた事例を、数字や戦略とともに解説します。
数字や資金計画、月次収支、損益分岐点などを具体的に示すことで、事業モデルをリアルにイメージしながら、開業準備の指針として役立てていただけます。

さらに、売上や融資額、資金配分などの詳細については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。

実際にどのように計画を立て、融資を通過したのか、ステップごとに読み解くことができます。
【創業融資400万】精肉30年のプロが 町の空白ポジションを埋めた戦略
https://redish.jp/columns/example_020

1. 開業検討者が抱える不安

「自分の技術はお金に換算できるのか…」
「融資が通るかどうか不安…」
「立地選びで失敗したくない…」
「売上と利益の計画が立てられない…」

これらの悩みは、開業準備の段階で誰もが直面するものです。
特に初めて飲食店を開く方にとっては、「自分の経験や技術をどう数値化して事業計画に落とし込むか」が大きな壁になりますし、融資面談で自信を持って説明できるかどうかも不安の種になります。

本事例では、こうした不安を数字と戦略で具体化することで解消しました。
例えば、30年の精肉経験を活かして原価率や仕入れコストを試算したり、損益分岐点を計算して「1日あたりいくら売れば黒字になるか」を明確にしたりすることで、頭の中の漠然とした不安を現実的な行動指針に変えています。

さらに、立地や競合分析、ターゲット層の明確化といった戦略的な判断を数値やデータで裏付けることで、融資面談でも根拠を持って説明できる状態に整えました。
結果として、「自分でも計画通りに進められる」という確信が生まれ、不安は大きく軽減されたのです。

飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

2. 事業概要と数字で見る成功ポイント

今回の事例は、和牛や銘柄豚を主役にした肉特化型定食店です。

  • 席数:15〜20席(カウンター中心+小上がり席)
  • 営業形態:月曜〜土曜 11:00〜14:00 / 17:00〜22:00
  • 月商目標:210万円
  • 客単価:ランチ1,100円 / ディナー1,200円

この事例で特に注目すべきは、店主30年の精肉経験を具体的な数字に落とし込んだ原価計画です。
原価率は35%に抑えつつ、品質は落とさず高水準を維持。
この計画により、損益分岐点は月商約120万円に設定され、1日あたり約4〜5万円の売上で黒字化できる仕組みになっています。

つまり、売上目標が現実的で、かつリスクを抑えた計画になっている点が、融資審査でも評価された成功ポイントです。
さらに、この数値計画に基づき、日替わりメニュー150種を柔軟に組み合わせることで、仕入れコストを抑えつつ顧客満足度を高める運営も可能になっています。数字と現場の戦略が連動していることが、この事例の大きな強みと言えるでしょう。

3. 立地と賃貸条件が利益に与える影響

選んだ立地は、住宅街の背後+幹線道路沿いという戦略的な場所です。
住宅街からの徒歩客を取りつつ、幹線道路沿いの車通りを活かして昼のテイクアウト需要も狙える、昼夜両方の集客が見込めるポイントでした。

  • 月額家賃:12.6万円
  • 面積:約15〜20坪(客席と厨房のバランスを重視)

家賃を低く抑えることで、万が一売上が予定より下振れしても、損益分岐点を下げて経営リスクを最小化できます。また、コンパクトな客席数と効率的な厨房レイアウトを組み合わせることで、少人数でも運営できる体制が整いました。

さらに、周辺にはラーメン店や中華食堂など単品系の店舗はあるものの、「手作り定食+宅配対応」の競合はほとんど存在せず、いわば市場の空白ポジション。
このポジションを狙うことで、共働き世帯や学生、街道利用者など幅広い客層の獲得が可能となり、売上の安定化につながりました。立地と賃貸条件を数字と戦略で組み合わせることが、開業後の利益確保に直結するポイントです。

4. 資金計画と融資の通し方

・融資申請額:400万円
・自己資金:250万円
・初期費用合計:654万円

返済は月5〜6万円、期間は7年計画です。ここで重要なのは、自己資金の比率38%です。
自己資金が十分に確保されていることで、融資審査官に対して「開業後も無理なく返済できる計画である」という安心感を与えることができます。

さらに、初期費用の内訳を明確にしておくことも審査通過のポイントです。

  • 物件取得・内装工事:438万円
  • 厨房機器:82万円
  • 運転資金(仕入れ・経費・家賃3か月分など):134万円

これにより、「資金使途が合理的で、事業運営に必要な投資である」ことを具体的に示すことができます。融資をスムーズに通すためには、単に金額を提示するだけでなく、「なぜこの金額が必要なのか」「返済可能な根拠は何か」を数字で裏付けることが重要です。
本事例では、自己資金比率・返済計画・費用内訳の3点を明確にすることで、安心感と説得力の両方を備えた資金計画になっています。

飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

5. 月次収支計画で見える損益分岐点

開業準備で最も不安になるのが、「毎月の売上で本当に利益が出るのか」という点です。
本事例では、月次収支計画を具体的な数字で示すことで、この不安を大幅に軽減しました。

項目 金額
売上 210万円
原価 73.5万円
人件費 24万円
家賃 12.6万円
水道光熱費 12万円
広告費等 15万円
融資返済 6万円
月次利益 66.9万円

→ 損益分岐点:月商約120万円

つまり、1日あたり4〜5万円の売上で黒字化可能という計算です。
この数字を把握することで、開業後に「どのくらい売れば安心か」が明確になり、精神的な余裕も生まれます。さらに、原価率や日替わりメニューの仕入れ計画を組み合わせることで、売上の変動に柔軟に対応可能です。

  • 原価率35%を目安に、高品質を維持しつつ利益を確保
  • 日替わり150種のメニューで仕入れコストを調整

6. 融資面談での不安と対応策

開業準備で多くの方が不安に感じるのが、融資面談です。
特に「数字や計画の妥当性」を突っ込まれたとき、上手く答えられるかどうかが大きな緊張ポイントになります。
よくある質問と対応策の例は以下の通りです。

「売上予測の根拠は?」

→ 通行量データ、周辺住宅街の人口、ターゲット層のニーズ分析などを具体的に提示

「競合が多いけど大丈夫?」

→ 店主の専門技術、希少部位の活用、日替わりメニュー150種で差別化し、他店では真似できない強みを説明

ここで重要なのは、流暢さよりも「根拠を示すこと」です。
数字やデータ、経験に基づく判断を一つひとつ説明できれば、熱意だけでなく、計画の信頼性も伝わります。
例えば、売上予測について「1日あたり〇万円は、周辺住宅街×世帯数×ランチ利用率で計算した」と具体的な数字を示すことで、面談官も納得しやすくなります。
競合との差別化についても「チェーン店では扱えない希少部位を、自分の仕入れルートで安定的に確保できる」と具体例を交えて話すと、説得力が増します。

💡ポイント:

「なぜこの数字になるのか」「なぜこの戦略で勝てるのか」を、数字と事例を使って説明できることが、融資通過への最大の近道です。

飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

7. 成功の秘訣まとめ

今回の事例から学べる、開業成功のポイントは以下の通りです。

  • 数字で経験を可視化
    → 原価率や損益分岐点、月商目標などを明確にすることで、事業の見通しが立ちやすくなります。
  • 空白ポジションを狙った立地戦略
    → 住宅街+幹線道路沿いの立地で、競合の少ない「手作り定食+宅配対応」を提供。ターゲットを明確にした集客が可能に。
  • 夫婦経営による固定費抑制
    → 少人数運営で家賃や人件費を最小限に抑え、売上変動のリスクにも対応。
  • 融資面談では根拠を示す
    → 売上予測や費用計画の根拠を具体的に説明することで、審査官の信頼を得られます。

💡ポイント:

30年の技術という無形の財産を、数字と戦略に翻訳することが最大の成功要因です。
経験やスキルをどう数値化し、事業計画として整理するかが、融資獲得と安定した開業のカギとなります。

8. お問い合わせ・無料相談

  • 「自分の経験で本当に開業できるか不安」
  • 「融資を受けられるか知りたい」

そんな方は、まず無料でご相談ください。
私たちREDISHは、あなたの経験や強みを最大限に活かした開業計画づくりをサポートします。
経験が浅くても、数字や戦略で整理することで、安心して一歩を踏み出すことができます。

飲食店経営や開業、税務・集客に関するご相談を受け付けています。

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