コロナ禍の逆境の中、客層を変えながら、多くのお客様を獲得できた秘策とは?

水道橋の焼肉店・焼肉ストーリー。
コロナ禍の少し前にオープンし、逆境の中で客層を変えながら新規集客に成功してきました。
あるときは、お店が継続できないかもしれないというピンチにおかされたことも。一体どのようにして乗り越え、多くの常連さんを抱える人気店となったのか。
それには、クラウドファンディングを最大限活用し、そこから常連さんになってもらうための工夫が各所に散りばめられていました。
第一弾の今回は、クラウドファンディングを3回実施された背景について、オーナーシェフの鈴木さんから伺ったお話をまとめました。

<聞き手:坂口>

第二弾はこちらから【中には30回来店した人も。常連さんを獲得するための圧倒的なサービス精神の裏側に迫る。】

新店オープンのタイミングで必須の集客施策。認知拡大&新規集客にはクラウドファンディングが効果的。

坂口:本日はよろしくお願いいたします。これまでに3回クラウドファンディングを実施されていて、3回とも、多くの支援者を獲得されていると思います。そもそもどのような背景からクラウドファンディングを実施されたのでしょうか?

鈴木さん:実は、3回とも、それぞれ異なる目的でクラウドファンディングを実施しています。その時々の状況に合わせてうまく活用できたかなと思っています。

坂口:たしかに、毎回多くの支援者を獲得されていますよね。それぞれどのような課題を感じてクラウドファンディングを実施したのか、1回目のお話しから伺えますか?

鈴木さん:はい。1回目は、お店をオープンするというタイミングで、認知拡大を目的にクラウドファンディングを実施しました。
ただ、そのタイミングというのが、コロナが流行し始める1週間前くらいでして。

坂口:コロナの時期となると、購入を控える方も多いのかなという印象ですが、それでも550人以上の方が購入されたのは、すごいですね。

鈴木さん:手応えは良く、多くの方にお店のことを知ってもらうきっかけになったと思います。
ただ、実際に蓋を開けてみると、コロナの中で来店してくれるお客様は限られてしまい、実際に来てくれた方は、最終的には、購入者の中の5割ほどだったと思います。
多くの方に知ってもらえたのは良かったものの、コロナは予測できるはずもなく。
オープンしてせっかく知ってもらえたのに、お客様はいらっしゃらないという悔しい思いをしました。

坂口:水道橋という土地柄としても、ビジネスマンが多い印象なので、さぞ厳しい状況だったのだろうと思います。

鈴木さん:本当に厳しかったですね。周りのお店も休業されるお店がほとんどでした。お客様が来店されない中でお店を開けていても、人件費、食材費で経営は立ち行かなく。
そんな中、公開終了2ヶ月後にクラウドファンディングの支援金額が入金され、なんとか潰れずに過ごすことができました。クラウドファンディングがなければ、当店の今はないので、本当に支援してくれた方々には感謝の想いでいっぱいです。

坂口:それは本当に良かったです。

鈴木さん:クラウドファンディングを実施することで、オープンと同時にあれだけ多くの認知を獲得できて、本来であれば立ち上げもうまくいくはずだったので、オープン時のクラウドファンディングは、必須で行うべきと考えています。

平日の空きを埋めるため、破格の食べ放題を開始。新たな取り組みを知ってもらうためにクラウドファンディングを実施。

坂口:おっしゃるように、クラウドファンディングは、新店舗のオープンにとても相性が良いです。オープン直後、むしろ、オープン前からでも認知を獲得でき、集客できるツールは他にはないと思うので、弊社でもオススメしています。2回目実施時はいかがでしたか?

鈴木さん:2回目を実施した時は、コロナ期間中ではありましたが、いくらか落ち着いてきたこともあり、週末は予約で埋まっていました。ただ、平日の空きをなんとかして埋めなければと思い、かなりお得なリターンを用意してクラウドファンディングを実施しました。

坂口:「松阪牛3点盛り29円」「松阪牛と幻のホルモンが食べ放題」ですもんね。かなりの引きがありますよね。

鈴木さん:採算度外視どころか、利益はゼロ、むしろマイナスでしたが、前回の恩返しや、既存客、関係者の皆様への感謝の想いをと実施し、平日の空きも埋めることができて、多くのお客様に喜んでもらうことができたので良かったです。

坂口:マイナスだったんですね、、!そこまでしたらお客様の満足度もかなり高いですよね。ちなみに、1回目との違いは何かありましたか?

鈴木さん:クラウドファンディングは、事前購入という性質上、基本的には、当日のお支払いはありませんよね。ただ、1回目の経験から、当日のお支払いも訴求できたらとは思っていたので、来てもらって追加注文もしてもらえるように設計し、狙い通りうまくいったと思います。

坂口:クラウドファンディングを使い倒されていますね。具体的にどのようにされたのですか?

鈴木さん:具体的には、複数人でいらっしゃるお客様が多いので、クラウドファンディング上では1名分だけを用意したり、ドリンク代は当日に別途お支払い頂くようにしたり、工夫をしました。
破格の食べ放題だったので、お連れ様を多く連れてきて頂ける方や、2回目以降おひとりでも毎週いらっしゃって、30回ほど来てくれたお客様も中にはいらっしゃいました。
2回目は、7割くらいの方にチケットを利用して頂き、その他にも多くの方に来店して頂けたので、クラウドファンディングでの食べ放題の打ち出しというのは、かなり効いたと思います。

坂口:30回はすごいです!上手に常連さんを獲得されていますね。

 

目的は新しい客層の獲得と単価UP。3回目のクラウドファンディングは食べ放題からの切り替え。

鈴木さん:そうですね。本当に多くの方々に来て頂きました。
多くの方に来て頂いたのは良かったですが、コロナの収束が見えてくると、本当に忙しくなってきました。
これまでの食べ放題から営業スタイルを変える必要があると感じ、3回目のクラウドファンディング実施を決めました。飲食店の人手不足が問題視され、当店でも影響を受けています。このまま食べ放題を続けるのは現実的でないため、クラウドファンディングを実施することで、食べ放題ではないコースの訴求をするとともに、新しい客層を取り込むという狙いでした。

坂口:たしかに、いつ連絡してもかなりお忙しい印象でしたね。

鈴木さん:おかげさまで11−12月はかなり好調で、忙しかったです。ただ、その反動で1−2月は落ち込みそうな印象だったので、リターン開始時期をそこにあわせて実施するようお願いしました。

坂口:そのような狙いもあったのですね。リターン開始から3ヶ月程度経ちましたが、どれくらいの方が利用されていますか?

鈴木さん:まだ2−3割程度ですね。有効期限も残っているので、今後、徐々に来られると思います。3回目の今回は、食べ放題のお客さんではなく、松竹梅のコースを用意し、単価も高めに設定して認知を獲得できたので良かったです。
そして何より、営業が忙しい中、クラウドファンディングを実施するのは難しかったので、今回はリディッシュさんにサポートして頂けて、本当に助かりました。

坂口:それは良かったです!ありがとうございます。ちなみにですが、ご自身で実施された時と、リディッシュでサポートした時と、どのような違いがありましたか?

鈴木さん:まず、圧倒的に時間短縮になりましたね。1回目、自分で実施した時は、オープン準備をしながら試行錯誤の末という感じで、諸々含めると半年ほどかかったのではないかと思います。
それに比べて、リディッシュさんは、スムーズに進められているのに、写真や文章もとても良い。わかりやすく伝わりやすいページに仕上げて頂きました。そして、リターン設計も上手で、3回目が最も支援単価の高いプロジェクトになりました。
プロのリディッシュさんにおまかせすることで、圧倒的にコスパ良く、本当に助かりました。

坂口:ありがとうございます!ご満足頂けて良かったです!

水道橋「焼肉ストーリー」は、クラウドファンディングをうまく活用し、単価の向上、認知拡大、新しいお客様層の獲得、リピーターの獲得を実現しました。

オーナーシェフの鈴木さんからもご評価いただいたように、弊社REDISHで制作サポートに入ることで、お店側の手間はほぼかからず、クラウドファンディングをスムーズに実施することが可能です。

REDISHはこれまでに300件以上のサポート実績がありますので、その中で得た知見も活かしながら、制作から公開までフルサポートし、プロジェクト成功に導きます。
少しでも興味のある方は、以下よりお問い合わせください。

 

RECOMMEND おすすめのコラム

23.07.31

税理士のカテゴリの記事まとめ

2023.07.31
  • # 税理士

23.07.17

創業融資Q&A よくある質問

2023.07.17
  • # 創業融資

23.07.17

創業融資の調達でやりがちな失敗6選

2023.07.17
  • # 創業融資

創業融資Q&A よくある質問

2023.07.17
  • # 創業融資

創業融資を成功させるには

2023.07.17
  • # 創業融資

『新規開業資金』とは?

2023.07.17
  • # 創業融資

『新創業融資制度』とは?

2023.07.17
  • # 創業融資

日本政策金融公庫とは?

2023.07.17
  • # 創業融資

創業資金の集め方5選

2023.07.17
  • # 創業融資