飲食店必見!すぐ辞めないスタッフのマネジメントとは? 【前編】

突然ですが、店舗のスタッフを大切にできていますか?
こちらは大切にしているつもりでも、結局すれ違いが生じていてうまくコミュニケーションが取れていないということもあります。
せっかく美味しい料理を作れても、それを配膳するスタッフがいなくては商売になりません。
中には、スタッフがうまく定着せずサービスがなかなか安定しないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、今回の記事はすぐに辞めないスタッフのマネジメントをテーマにお話します。

なぜ、すぐにスタッフが辞めてしまうのか?

なぜ、スタッフが辞めるのかについて考えたことはありますか?
「家庭の事情で」、学生であれば「学業に専念するため」という理由をよく聞くのではないでしょうか。
これらは、一般的にはもっとも無難な退社理由の定番なのです。
本当にそのような理由で辞めていく人もいるかもしれませんが、たいがいは内なる不満を抱えて、なあなあな理由を言って辞めていくパターンが多いことを知っておきましょう。
いくつかの理由をもとにお話していきます。

研修がきちんと行われない不安感から

仕事のマニュアルの伝え方がぼんやりしている店舗では、出ていくスタッフも多いです。

「はい、じゃあここは見て体で覚えてね~」「言わなくてもわからない?」というような、察しないといけない雑なコミュニケーションばかりしていると、居心地が悪く感じそのまま辞めてしまうのがよくあるパターンです。
成長意欲のあったはずのスタッフですら、「ここにいるのは時間の無駄だ」と思わせてしまうのは、とてももったいないことです。

居酒屋などであれば覚えることはかなり多い場合があります。
「来月まで全部覚えてきて!」という大雑把なものではなく
「いついつまでこの部分だけは覚えててほしいな」と1週間や数日ごとに具体的な課題を少しづつ出して行くような覚えさせ方がベストです。

店での、自分の必要意義を見出せないことから

新人がまだ細かな業務ができない場合、こちらが「○○できる?」と聞いてみて「できません」と返答があった時「じゃあいいや、自分でやる」と返してしまいがちですが、これはよくない返答です。
「じゃあいいタイミングだし覚えてみようか、1から教えるよ」とか、「今繁忙してるから自分でやっちゃうけど、落ち着いたら教えるよ!」と、業務を教えて行くからこれから頼りにしているよ、という意志が伝わっていないと、仕事を少し覚え始めたとしても、初期のトラウマから「自分は今でも必要とされていない」という感覚になりかねません。

帰り際に「また少し覚えたね!また明日もよろしくね」という何気ない声かけなど、きちんと自分が覚えているという実感を持たせてあげられるようにしましょう。

店長・ベテランスタッフの人間性

これは、離職率の原因としてはかなり大きいかもしれません。

トップの立場である、店長を叱る立場の人間は、本部の人間を除いて現場にはたいがい居ません。
それに準じてベテランスタッフも、業務をほぼ完全に理解していて仕事を回す能力があるゆえに、店長になにかを指示されることもほとんどありません。

このツートップが好き勝手に牛耳っているような現場だと、多くの人が辞めてしまう理由としてはかなり大きいです。

たとえば、ミスに対して嫌味な言い方をする店長がいたり、普段から人当たりの良くない店長のいる職場には行きたくないですよね。
店長の人柄の雰囲気は働いているスタッフに大きく影響します。

また、それよりも対応が難しいのは、ベテランスタッフの対応。
悪い例としては、
・昔の話をしたがる(「私が入った時はさ~」「あの頃はよかったなあ」など)
・シフトの少ない人に冷たい
・あからさまなスタッフの選り好みをする

など、飲食店の現場を私物化してしまう人が多く見受けられます。
しかし、店にスタッフとして貢献しているから店長も言いづらいというのが現状。
そういった人にもきちんと伝えなければならないことは伝えていくようにしましょう。

自分たちは従業員にどう見られているのかを客観視しましょう

アルバイト希望の人と会って面接をした結果、「ぜひとも一緒にはたらこう」と正式に働くこととなりました。この時点でこちらの人事活動はおおむね終わりです。

そして、これからは新人アルバイトが「店を長く続けていくかどうか」を決める人事活動が始まるといえます。
これはたとえ話ではありますが、本当の話です。

出勤初日「はじめまして」の挨拶で第一印象は決まる

はじめて現場に入ってもらう時から、雰囲気作りは始まっていることを意識しましょう。
まず、はじめましての挨拶がきっちりとしていること。
店のための替えの利く歯車ではなく、”チームの一員である”意識をさせられるかどうかは、初日で決まると言ってもいいです。

初日に元気よく挨拶をしたのに、先輩に
「あ…はい、よろしく」なんて返され方をしてしまうと、
「挨拶が余計だったのかな…」と委縮して、やりづらくなってしまうこともあります。

新人が入ってくる際は、「ひとり新人の子が入ってくるから、挨拶のほうよろしくね」と当日スタッフに伝えておくようにしましょう。
年齢が近かったり、地元が近い・学校が同じというスタッフがいる場合はその人にサポートに入ってもらうなど、親しみやすさが必要です。

実際、初日頃の「バックれる」「飛ぶ」が起きやすい理由としては、
初日から”なんとなく居心地が悪そう”なことにあります。
なので、むしろ「なんとなく楽しいバイト先かも!」と思わせられるような何気ない根回しが長続きするスタッフを生み出します。

ただ口の悪い人になってはいけない

どれだけ労働環境を整えていっても、仕事していくうちに失敗したり、納得がいかないことも起こるでしょう。

気難しい理不尽なお客様の対応やでスタッフが落ち込んでいると
「あまり気にしないでいいよ」と優しさで手を差し伸べたつもりが、
「あいつはさ~」と白熱して愚痴大会になってしまうような人は、逆に信頼感が下がってしまいます。
さらに店長のような立場の人がやけに口の悪い人だと、「そういう店なんだ」と、お店の士気が下がってしまいますよね。

「働いてもらっている」という意識を忘れないように

仕事をサボるような人にはきちんと言わなければならないですが、
「時給出してるんだからさあ」という言葉は基本的に禁句です。
こういった言葉は言わなくとも、働かせて稼がせてやっているという感覚はすぐに浮き彫りになります。

業務時間に仕事のことで注意した後の日でも、
「今日はちょっと注意しちゃったけど、君と一緒に良い店を作っていけたらいいな。また気持ち切り替えて明日も頑張ろう!」と一言伝えたりと、

「今日も本当にありがとう、お疲れ様でした」という労いの言葉で、マイナスな気持ちは案外、カンタンに吹き飛んでしまうものです。

お互いに「働かせてもらっている」↔「働いてもらっている」という関係がベストですね。

人間性は伝播していく(まとめ)

店長からバイトリーダーへ、バイトリーダーからスタッフへと人柄や空気感は伝達していくものです。いい伝達になるか悪い伝達になるかはトップ・サブリーダーの立場にかかっています。
言動一つ一つに気を配りましょう。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

思いがけぬところでスタッフのモチベーションは下がってしまいますし、何気ない気遣いひとつでモチベーションアップにもつながるのです。難しいことですが、飲食店経営においてとても重要なことです。

後編はまた来週、6月17日(金)にお届けいたします。

 

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