提案書を書いて終わりにせず、課題を見つけ、動く画面にし、現場で使われて結果が出るまでを自分で持つ。 リディッシュでは、企画を書いたその日に、AI と 22 の変更を本番に入れたことがあります。 提携先やお客様の現場でも、同じやり方で作っています。
企画書を書いた日に、22 の変更を本番へ
8 月 23 日、お客様の状態を管理する企画を書き、その日のうちに 22 の変更を本番に入れました。AI が約 7 時間続けて実装し、その間に私が入力したのは 0 回です。
速さの理由は、AI の性能だけではありません。作る前に、決めることを企画書で詰めておいたからです。何を作るか。どこまでを今回にするか。何が起きたら止めるか。ここが決まっていれば、AI は止まらずに進めます。決まっていなければ、AI は速く間違えます。
AI は一流の専門家のように働きますが、私たちの会社のことは何も知りません。私は、こう考えています。「自分たちのことを全く知らないという前提に立つことが重要です」(2026 年 10 月 22 日の記録)。文脈を渡す力が、そのまま仕事の質になります。
相手の担当者が使う画面を、数日で
AI を使うと、コンサルの力のどこが伸びるのか。いちばん大きいのは、提案書で終わらせず、動く画面まで 1 人で持っていけることです。具体例を挙げます。
- 会計ソフトの freee 社 — 紹介したお客様の進み具合を見る画面を、企画書を書いた 8 月 7 日のうちに本番へ出しました。
- 個店連合会 — 会員向けのクーポンコードを、発行から照合、事務局の管理、会員の画面まで 2 日で作りました。
- 飲食店向けの物件を扱う会社 — 9 月 12 日に企画書を書き、9 月 14〜15 日に、その会社の担当者が使う物件の画面を本番に出しました。掲載の合意はこれからで、まだ使われていません。
- フランチャイズ本部 — どの店に手を打つべきかを判断する画面を、9 日で作りました(9 月 15〜23 日)。本番で使う本部は、まだありません。その画面と判定を、複数の店を持つオーナー向けの店舗管理に転用しています。
- 店主向けの経営アプリ — 企画書から 27 日で本番の置き場に出し(5 月 11 日 → 6 月 7 日)、お客様への公開は 10 月 27 日です。
(図)企画書から、動く画面ができるまでの日数です。物件とフランチャイズ本部の画面はまだ使われておらず、経営アプリのお客様への公開は 10 月 27 日です。画像を押すと原寸で開きます。
(図)飲食店向けの物件を扱う会社の担当者が、今日の業務の流れと、今すぐ動く先と、反響から契約までの流れを見る画面です(デモの会社とデモの数字)。画像を押すと原寸で開きます。
(図)フランチャイズ本部が、加盟店の月次の数字から先に手を打つ店を決める画面です(デモの本部とデモの数字)。画像を押すと原寸で開きます。
freee 社と個店連合会とは、提案書ではなく、動く画面を見せるところから話が進みました。
使われなかった画面を、直す
作った画面が、いつも使われるとは限りません。研修のシステムの現場の声を読むと、使われない理由は 3 つの型に分かれました。現場の言葉で書かれていない。押せるのに中身が無い。数字の意味が分からない。型に分けて直すと、同じ直しを何度もせずに済みます。
2026 年 10 月の 1 か月に、現場から約 950 件の改修要望が届きました(11 月 3 日に数えた値)。要望は量を出してもらい、毎週直しています。社内では「使えないから使わないじゃないんだっていう話をちょっと大前提にはしたいんですよね」(2026 年 10 月 15 日の定例)と伝えています。出来が悪くても使い、使いながら良くします。
AI の使い方は、こう学ぶ
企画書を書いた日に 22 の変更を本番に入れられたのは、AI への頼み方を決めているからです。社内の定例で私が伝えていることを、そのまま挙げます。
- 「これでいいですか」ではなく、「こういう仕組みにしたい」と提案の形で投げる。 返ってきた文もそのまま使わず、頼み方を直して質を上げます。
- 短く、密度を高く渡す。 情報が多すぎると、AI は判断材料と雑音を混ぜて、かえって判断がぶれます。細かい指示より、詰めた原則を渡す方が応用が利きます。
- 他の人に頼りすぎない。 AI を使いこなして自分で速く進め、最後の確認だけを人に頼みます。
- 手元の工夫を、会社の仕組みにする。 手元で AI を使ってうまくいくのは「家の手料理」です。それをお店の厨房とレシピ(仕組みと手順)にして会社に残すと、誰でも使えて商売として広がります。
仕事の中に、育つ仕組みがある
AI の使い方は、研修で身につけるものではありません。毎日の仕事の中で、頼む・返事を受ける・言葉にして残す、を繰り返して身につけます。その返事が、Slack で届きます。
(図)AI に頼み、Slack で返事を受け、言葉にして残す。この 1 周を毎日の仕事で回します。画像を押すと原寸で開きます。
- 社長の判断を覚えた AI に、Slack でいつでも相談できます。 AI が答えられなかった問いは、私が答えて記録に足していきます。
- 現場の声は、Slack から改修につながります。 改修要望を書くと AI が足りない点を聞き返し、早ければその週のうちに画面が直ります。
- 企画書は、仕上げる前に見せます。 構成(目次)の段階で私に見せてもらい、その場で返事をします。手戻りが減り、1 本あたりの学びが速く回ります。
- 振り返りには、AI が返事をします。 続けること・困ったこと・次に試すことを書くと、AI が返事をします。それを読んで、次の 1 手を磨きます。
代表から、最先端の AI の使い方を直接学ぶ
私自身が生成 AI の活用の最先端を走り、生きた経営判断と、AI で仕組みを作る方法を、隣で直接学べます。少人数なので、経験が浅くても経営の会議に同席でき、私の判断の理由をその場で聞けます。
社内の定例では、こう伝えています。「クロードに頭使わせることに頭使うんだよ」「頭使うポイントが変わってると思ってくれ」(2026 年 10 月 15 日)。自分が手を動かす代わりに、AI に何をどう考えさせるかに頭を使う。経験が浅くても、AI と一緒に根拠をそろえて持ってくれば、提案にはその場で返事をします。
入社したら、どんな仕事をするか
最初の半年は私と並走します。たとえば、こんな流れです。
- 提携先やお客様の話を聞いて、課題を 1 つに絞る
- 決めることを企画書に書き、私と詰める
- AI と動く画面を作り、翌週に提案する
- 使われたかを現場に聞き、直す
作業は AI が担い、何を作るかと、使われたかの見極めは人が行います。課題を見つける力と、それを形にする力。片方を持つ人は多くいます。両方を同時に鍛えられる仕事です。
まだできていないこと
- 作った画面のうち、現場で十分に使われていないものもあります。理由を現場に聞き、直し続けています。
- 開業の計画づくりや経営の数字の読み解きを手伝う機能は、アプリに一部入っています。お客様へ本格的に届けるのは、これからです。
次の一歩
コンサルの仕事は、こちらにまとめています。まず 30 分、話を聞きに来てください。 → コンサルの仕事を詳しく見る
リディッシュ株式会社 代表 松隈 剛








