商談の前の 5 分で、お店の口コミ・SNS・近くの競合を AI と調べ、仮説を持って行く。リディッシュのセールスにすすめているやり方です。 セールスは、売るものを作る代表の隣で働きます。 商談の準備から提案までを、AI を使って自分のものにする仕事です。
商談の前の 5 分
リディッシュでは、商談の前に 5 分、AI と一緒にお店を調べることをすすめています。口コミ、SNS、近くの競合。「このお店、近隣ではこの 3 点が強みですよね」という一言から、商談を始められます。
調べる作業は AI が担います。どの仮説をぶつけるか、お店の方の反応を見てどこで話を変えるかは、人が決めます。
AI を使うと、セールスの力のどこが伸びるのか。調べる時間が短くなる分、1 件ごとの準備が深くなり、お店の方の話を聞くことに時間を使えます。お客様の話を一生懸命書き取る代わりに、AI に聞く項目と選択肢を出させ、人は変化が起きたところをつかむ。この考え方で、商談の進め方そのものを作っているところです。
売るものを作る人の隣で
私は、会社の業務システムの開発を自ら主導しています。セールスが商談で聞いてきた声は、早ければその週のうちに画面の直しになります。2026 年 10 月の 1 か月に、現場から約 950 件の改修要望が届きました(11 月 3 日に数えた値)。
売っているものへの不満を、作っている人に直接伝えられる。伝えた不満が、早ければ翌週には直っています。セールスの言葉が、次の改修の出発点になる仕事です。
提携先と一緒に届ける
リディッシュの事業の強みは、飲食店の開業から経営までを一続きで支えていることです。だから、提携先の商品に「その先」を付けて届けられます。
- 会計ソフトの freee 社 — 紹介したお客様の進み具合を見る画面を、企画書を書いた 8 月 7 日のうちに本番へ出しました。紹介した側が、紹介した後を自分で追えます。
- 個店連合会 — 会員向けのクーポンコードを、発行から照合、事務局の管理、会員の画面まで 2 日で作りました。
- 取引先ごとの開業アプリ — 1 つの開業アプリを、取引のある会社ごとに表示を切り替えて提供しています。
(図)取引のある会社の営業の方が、取引先のお店の数字の変化を見て、どの店に何を提案するかを決める画面です(デモの会社とデモの数字)。商談の前の準備を、その会社の営業の方に向けても作っています。画像を押すと原寸で開きます。
(図)開業アプリで、3 つの質問に答えると、お店の方向性の案が出る画面です(デモ)。開業前のお客様との会話の入口になります。画像を押すと原寸で開きます。
商談で「こういう画面があれば」と言われたら、その裏にある困りごとを持ち帰り、動く形にして次の打ち合わせに持って行けます。
AI の使い方は、こう学ぶ
AI は、頼み方で答えが変わります。社内では、AI への頼み方を、新しく参画した方向けの教材にしています。代表に相談するのと同じ言葉づかいで書く。違う点を聞く。根拠も出してもらう。社内の定例で私が伝えていることも、そのまま挙げます。
- 「これでいいですか」ではなく、提案の形で投げる。 返ってきた文もそのまま使わず、頼み方を直して質を上げます。
- 手順と理由をセットで渡す。 新人に教えるのと同じで、どんな手順を経たか、なぜその結論にしたかを渡すと、AI の精度が上がります。
- 他の人に頼りすぎない。 AI を使いこなして自分で速く進め、最後の確認だけを人に頼みます。
私が AI と働くときの基本は、AI に考えさせて提案させ、人が選ぶことです。選ぶ力を鍛えるのが、セールスの成長の近道だと考えています。
仕事の中に、育つ仕組みがある
AI の使い方は、研修で身につけるものではありません。毎日の仕事の中で、頼む・返事を受ける・言葉にして残す、を繰り返して身につけます。その返事が、Slack で届きます。
(図)AI に頼み、Slack で返事を受け、言葉にして残す。この 1 周を毎日の仕事で回します。画像を押すと原寸で開きます。
- 社長の判断を覚えた AI に、Slack でいつでも相談できます。 商談の前に迷ったら、まず AI に聞けます。AI が答えられなかった問いは、私が答えて記録に足していきます。
- 商談で聞いた声は、Slack から改修につながります。 要望を書くと AI が足りない点を聞き返し、早ければその週のうちに画面が直ります。
- 振り返りには、AI が返事をします。 続けること・困ったこと・次に試すことを書くと、AI が返事をします。それを読んで、次の 1 手を磨きます。
代表から、最先端の AI の使い方を直接学ぶ
私自身が生成 AI の活用の最先端を走り、生きた経営判断と、AI で仕組みを作る方法を、隣で直接学べます。少人数なので、経験が浅くても経営の会議に同席でき、私の判断の理由をその場で聞けます。
社内の定例では、こう伝えています。「クロードに頭使わせることに頭使うんだよ」「頭使うポイントが変わってると思ってくれ」(2026 年 10 月 15 日)。調べることや資料づくりを AI に任せ、お客様の気持ちを読むことと、どの提案をぶつけるかに頭を使う。セールスの頭を使う場所も、1 段上がります。
入社したら、どんな仕事をするか
最初の半年は私と並走します。たとえば、こんな 1 週間です。
- 商談の前に AI とお店を調べ、仮説を持って行く
- 商談に同席し、提案書を AI と作る
- 商談で聞いた声を、改修要望として出す
- 経営の会議に同席し、判断の理由をその場で聞く
まだできていないこと
- 商談の動画から、翌朝 AI がフィードバックを作る仕組みを、10 月から一部の商談で試しています。すべての商談に広げるのは、これからです。
次の一歩
セールスの仕事は、こちらにまとめています。まず 30 分、話を聞きに来てください。 → セールスの仕事を詳しく見る
リディッシュ株式会社 代表 松隈 剛







